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旧中山道六十九次 ぶらり徒歩の旅 18

岡谷〜塩尻峠〜柿沢〜30塩尻宿


作者 Hitosh



岡谷


長池・旧中山道





下諏訪宿の抜けると、次はかつての難所、塩尻峠である
塩尻峠に向かってまっすぐ伸びた、気持ちを良い緩い坂道である

写真は岡谷市長池(おさいけ)の集落である

岡谷市はもともとは塩尻峠の麓集落として発展したところだ
延喜式の岡屋(おかのや)の牧のあったところである

明治になって製糸業が盛んになり
日本の生糸の1/3を産する日本一の生糸の町となった


(長野県岡谷市長池)



今井茶屋本陣



緩い坂の途中に、今井の茶屋本陣跡が残されている
門前には明治天皇今井御小休憩所の大きな石柱が建っている

塩尻峠超えの最後の休憩所であった


(長野県岡谷市今井
旧塩尻峠

峠道〜頂上





急な坂道を登りきると
標高1055mの旧塩尻峠の頂上である

諏訪盆地と松本盆地の境目で
信濃川水系と天竜川水系の分水界になっている

別称塩嶺峠という

頂上からの眺望の素晴らしいところである


(長野県岡谷市


旧塩尻峠よりの眺望





上の写真が下諏訪方面(東南)を見たところだ
左が八ヶ岳で、右が赤石山脈(南アルプス)で中央右に富士山が見える

手前は諏訪湖である

下の写真は反対側の塩尻方面(西北)を見たものだ
遠く木曽山脈(北アルプス)が見える

ここで、疲れた体を癒すための休憩を取った
自転車(MTB)を押して上ってきたという人と話しこむ


(長野県塩尻市


旧塩尻峠・西坂





峠で休憩した後、塩尻宿までは約5km
標高差230mの旧坂を下る

下り始めてすぐのところに茶屋本陣跡、親子地蔵がある

目の前に展開する雄大な光景が気持ちの良いところだ


(長野県塩尻市
柿沢・集落


旧中山道家並



さらに進むと、柿沢の集落である
下り坂の途中に立派な家並みが続いている

すっかり日が翳ってきた


(長野県塩尻市柿沢


永福寺




永福寺本堂である

ここは木曽義仲ゆかりの地で
元禄15年(1702年)に朝日観音堂が建立されている

馬頭観世音が本尊で義仲信仰が基になっている


(長野県塩尻市

30塩尻宿


旧旅籠小野家・旧堀内家





30塩尻宿に入ったのは5時過ぎで、すっかり日が落ちてしまった

上の建物は塩尻宿の旅籠小野平(小野家住宅)である
下の建物は堀内家住宅で、共に国の重要文化財に指定されている

旅籠・小野平は嘉永3年(1850年)、堀内家は文化年間(1804〜18年)に
建てられたものである

なお塩尻宿は本陣1、脇本陣1、旅籠は実に75軒もあった


(長野県塩尻市


塩尻市街





すっかり日が落ちて、塩尻市街に着いたときは
真っ暗であった

今夜は、塩尻駅近くの「ホテルあさひ館」に投宿した
荷物をホテルに置いて、近くの居酒屋での夕食であった


0610/0611

歩行略図

歩行距離 9・1km
(青線部を歩行)





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作者 Hitosh