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旧中山道六十九次 ぶらり徒歩の旅 51

小川の関跡〜61醒ヶ井宿


作者 Hitosh



長沢


東山道・小川の関跡







柏原の一里塚を抜けると、桜並木、松並木の続く快適な街道となっている
小さな峠を越えると長沢の集落に入る

集落を抜けると、古代の東山道の小川(こかわ)の関のあったところだ(三枚目写真)

旧中山道は、ここより右側の砂利道となる


(滋賀県米原市長沢)

梓河内

梓川、一里塚





東山道の小川の関跡より山間の道を抜けると梓川沿いの道となる

梓川は鈴鹿山脈の北端(雲仙山)を水源として、醒ヶ井の先で天野川に合流し琵琶湖に流れ込んでいる

下の写真は一里塚跡である


(滋賀県米原市梓河内)


61醒ヶ井宿


東見附付近



やがて街道は61番目の宿場醒ヶ井(さめがい)宿に入る

左手前方は醒ヶ井の加茂神社である


(滋賀県米原市醒ヶ井)



加茂神社・居醒の清水





加茂神社の境内に醒ヶ井宿の第一湧水点である「居醒(いさめ)の清水」がある
古事記で記述されている名水である

今でも枯れることなく湧き出している
鈴鹿山脈の北端の霊仙山の地下水流である

醒ヶ井には湧水点が3箇所(三水)あり、おのおの名前が付けられている


(滋賀県米原市醒ヶ井)


61醒ヶ井宿、地蔵川・本陣跡・問屋場







居醒の清水から湧き出た水は地蔵川となって町を流れている
その川に沿って、かつての宿場作られていた

家に入るには、地蔵川の上に掛けた橋を渡って入るようになっている
地蔵川は生活用水であった

水は透き通り、群生する梅花藻(ばいかも)が流れに揺れている
この海花藻と、水中に群れを成して泳いでいる、小さな針のように細い魚ハリヨは
共に天然記念物に指定されている

2枚目の写真が本陣跡で今は料亭兼旅館「本陣樋口山」として営業している
3枚目が問屋場跡で、醒ヶ井資料館となっている

共に地蔵川に面して建っている

醒ヶ井宿は本陣1、脇本陣1、旅籠屋11軒であった


(滋賀県米原市醒ヶ井)



了徳寺・大銀杏





街道を挟んで反対側の町並みである
脇本陣はこの辺にあった

下の写真は了徳寺の境内にある大銀杏で
「お葉つき銀杏」と呼ばれ、銀杏の実が葉の上に生る珍しい木で
国の天然記念物に指定されている

樹齢150年と言う


(滋賀県米原市醒ヶ井)



第二湧水点・十王水



二つ目の湧水、「十王水」である
泉の近くに十王堂があったことから十王水と呼ばれるようになったとか


滋賀県米原市醒ヶ井)


第三湧水点・西行水





そして、三つ目の湧水点がこの「西行水」である

西行がここで休憩したとのこと
西行に纏わる泡子(あわこ)の為に供養塔を建てたという伝説が残されている


(滋賀県米原市醒ヶ井



醒ヶ井宿・西見附



醒ヶ井宿の西方見附付近である
道標には次の宿場である「番場一里」と彫られてある

次の番場宿は62番目の宿場となる
段々ゴールが近くなってきた


(滋賀県米原市醒ヶ井)

0704/0705


歩行略図

歩行距離 5.58km
(青線部を歩行)




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作者 Hitosh