花の寺・本土寺
Hondoji

参道
  上野より常磐線で来て、「松戸」で千代田線に乗り換え「北小金」で下車した。常磐線や快速電車は「北小金」では停車しないので、必ずこの各駅に乗り換える必要がある。
  北小金駅より花の寺(別名あじさい寺)として知られている日蓮宗本山、長谷山(ちょうこくさん)本土(ほんど)寺は、歩いて10分ほどで行ける。途中の参道は古い杉や松の並木となっている。
本土寺受付
  入場料500円を払い、中に入り右手に折れると、そこは紫陽花(あじさい)園となっている。この花は、本佛に捧げる花で、宝樹と言われている。正式には「七重宝樹(しちじゅうほうじゅ)」の略称で、極楽浄土で7重に並んでいるという宝樹のこと。
  本土寺とは、「我此土(わがこのど)」、つまりお釈迦様が本当の佛、本佛となって住む国土「本土」に由来する。  
   しかし、この地はもともとは源氏の名門平賀家の屋敷跡であった。建治3年(1277年)、領内の鼻和(はなわ)地蔵堂をここに移して法華堂として、日蓮聖人より長谷山本土寺として寺号を授かったのが始まりとのこと。    
  かつては、東京池上の長栄山本門寺、鎌倉の長興山妙本寺と共に3長本と呼ばれ、威容を誇っていたが、今はその面影は殆ど残されていない。明治維新時の排仏毀釈(ぶっきょうとりつぶし)運動等のため、衰滅した由。
  背後の五重塔は平成三年春日像菩薩六百五十年忌を記念して新しく建立されたもの。中には印度からの真仏舎利と千体仏が祀られている。     
菖蒲池  
  今は、花の寺、あじさい寺として、多くの観光客が訪れる寺となっている。約2万株の紫陽花と5000株の菖蒲が植えられ、初夏の見頃は繰り出す人で賑わいを見せている。
  又、春の桜、秋の紅葉も素晴らしい所だ。これらの季節に訪れると入場料の500円が安く感じられるくらいである。
  なお本土寺の梵鐘(建治3年、1277年鋳造)は重要文化財に指定されている。
像師堂
  「親子相想の日像聖人」と左右に二天(にてん)が安置され、脇床には子育ての鬼子母神が祀られている。
  日像聖人とは、当地の平賀家から出家した3兄弟の一人で、年老いた母親の妙朗尼に、わが身に代わって対面させるべく、自らの像を刻んで送られたものとか。
  この像師堂から菖蒲池を囲むように回廊が伸びている。
本 堂
  ご本尊は一尊四士で慶安四年(1651年)に秋山修理亮(小金城主一族)が息女の菩薩を祈って建てたものと記録されている。
  像師堂の裏手には「乳出のご霊水(ご誕生水)」等もあり、気のせいか女性の参拝客ばかりが目についた。まさに花のお寺という感じであった。



ルート

地下鉄千代田線 北小金下車
歩10分 本土寺仁王門
〜本土寺

歩行 2時間

駐車場

本土寺 20台 無料

付近に有料の民間駐車場有
 

休憩所

参道、境内に多数有り

0306/0312/0507

悠々人の日本写真紀行 Part1 全国版
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