館林・茂林寺
Tatebayashi Morinnzj


茂林寺
  館林と云えば、この狸とツツジ(館林城址)が知られている。今回は、その一つの、茂林寺(もりんじ)の狸を取り上げてみた。そう、ご存じ「分福茶釜」のおとぎ話で有名な寺である。
  狢(むじな)が寺僧に化けて、汲んでも尽きない茶釜をどこからか持ってくる・・・。福を授けることから分福茶釜と称されるようになった。この茶釜が、今でも残され寺宝となっている。  
  似たような話は、他にも多くあるが、いわゆる動物報恩型(恩返し)の物語の一つと言える。
  境内には、童謡作家巖谷小波(いわやさざなみ)氏のぶんぶく茶釜童謡碑も出来ている。
  茂林寺の狸は、どの狸も立派なふぐりを付け、胸をはって堂々としたものが多く、表情も何とも言えず、いい顔をしていて、実に大らかである。  
  人を騙す狸というのは、見かけはこうでなければならない。それほど、堂々としている。いかにも福を分け与えると云った風体をしている。
  茂林寺は、曹洞宗の寺で、山号青竜山(せいりゅうざん)。1426年の開山。後に、朝廷から綸旨(りんじ)を受け、勅願所となった。また江戸時代は23石の朱印地となった由緒ある寺である。 

  館林は利根川と渡良瀬川に挟まれた洪積台地と低地からなる場所に発達した街で、16世紀半ばに、この台地の先端に館林城が造られ、江戸時代には、徳川3天王の一人、榊原康政が城主(10万石)となり、城下町として発展させた。
  後に、5代将軍徳川綱吉もここの藩主であった。   
茂林寺沼湿原
  湿地群落の原形が良く保たれている。この先には、野鳥の森公園も出来ている。その手前にある無粋な建物が東武ヘルスセンターである。
  家からも日帰りコースであったので、良く双眼鏡などを持って子供と来たものだ。境内には、古い蒸気機関車や戦車も置いてあった。  



ルート

東北自動車道 館林インター 30分

〜館林〜茂林寺〜湿原〜野鳥の森公園

徒歩 2時間


駐車場・休憩所

茂林寺 30台、無料

6906/0103

悠々人の日本写真紀行 Part1 全国版
Part 1
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