葉 山
Hayama

葉 山
  神奈川県南東部。三浦半島の北西岸で、相模湾に面した屈曲に富んだ海岸線を持っている。東京近郊の避寒、避暑地として、又葉山の御用邸のあるところとして名が知られている。
  最近はすっかり首都圏への通勤住宅地と化しているが、まだこの頃は、湘南随一の高級保養地として、ものすごい賑わいを見せていた。
長者ヶ崎
  葉山の海岸と言えば、森戸河岸、一色海岸が海水浴場として多くの人が、今でも訪れているが、今の人は以前ほど、海水浴をしなくなったようだ。
  我々は、夏になると、必ず毎週の様に出かけたものである。泳ぎが目的であるから、こんな写真があるのは珍しいので、今回は掲載した。 
相模湾
  会社が引けた土曜日に、会社の仲間と車に乗って、東京より葉山にやってきた。当時は、土曜日は休みでは無かった。仕事も5時まであった。その後に出かけるのであるから、今考えるとやはり若かった。
  三浦半島の道路は、夏のこの頃はどうしょうもう無いほど渋滞した。葉山に着くのはいつも、夜の10時過ぎであった。会社で、毎年、葉山の別荘を夏の間借り切り、海の家としていた。
森戸海岸
  夜遅く到着して、宴会を始めるのであるから終わるのは明け方であった。周囲はそんな海の家ばかりであった。泳ぎよりも海岸で飲む酒を楽しみにやってきたようなものであった。
  それでも、泳ぎは好きであったから二日酔いの、体にむち打って、海に入ったものだ。この辺の海水の温度は、温泉のように暖かった。
海の家
 
 そして、その日の夕刻には、そのまま東京に戻るのである。翌日はもう会社であるから、今思うとかなりの強行軍であった。土曜の夜着いて、日曜の夕刻帰るのである。それでも、楽しかった。
  最近は、山がメインで、すっかり海との縁も無くなった。また、海に行きたいと思うこのごろである。


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悠々人の日本写真紀行 Part1 全国版
Part 1
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