池子参道(登山道) 京浜急行の逗子線で、終点の一つ手前の駅「神武寺」で下車した。駅を降り、左に曲がり六浦方面に600m程歩き、逗子中学校、逗子老人ホームせせらぎの横を抜け、暫く行くと、こんな山道になる。 神武寺への池子参道である。なかなか味わいのある山道となっている。近くを沢が流れている。 なお、神武寺への表参道はJR東逗子駅からとなっており、山門の所でこの池子参道と合流している。 |
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神武寺客殿 参道を、800m程登ると神武寺の山門に到着する。さらに登ると、本堂、庫裡、薬師堂などが巨岩を切開いて造営されている。 度々の火災で文書等が焼失し、はっきりしたことは不明であるが、文禄3年(1594年)に記された神武寺縁起によると、神亀元年(724)、僧行基が十一面観音、釈迦如来、薬師如来の三像を祀ったことが起こりとある。 |
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正式には医王山来迎院神武寺と言う天台宗のお寺である。関東でも比較的由緒のある寺であり、吾妻鏡にも源実朝が参拝したと記録されている由。かながわの景勝50選にも選ばれている。 今回は久しぶりに写真仲間3人で、低山ハイクと洒落込んだ。コースはこの神武寺から鷹取山へのハイキングコースである。 |
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梵鐘(逗子八景の一つ) 今まで、このメンバーでいろんな山に行っているが、流石に今回ほどの短距離、低山ハイキングは始めてであった。 久しぶりで、又低山ハイクと言う事で、かえって勝手が分からず、駅前で缶ビールを調達しようとしたが、二箇所のコンビニでアルコール類は扱っていなかった。勿論、酒屋も無く、アルコール類は、すっかり連れの世話になってしまった。 |
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六地蔵 山門をくぐり、この梵鐘の下のベンチでT氏持参の冷えたロングの缶ビールを頂いた。梅雨とは思えぬ暑さで、冷えたビールは旨かった。 小休止の後、6地蔵に足元を守られながら、本堂のほうに登った。 |
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傘地蔵 本堂(薬師堂)の前にある傘を被ったお地蔵さんである。夏を思わせる暑い日であったので、なんとも涼しそうなお地蔵様である。 本堂は、室町末期の様式を持つ建物で、県の重要文化財に指定されている。 この本堂の前の樹木は樹齢400年以上の「なんじゃもんじゃの木」(ホルトの樹=オリーブ)で、県の銘木100選にも選ばれている由。 |
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切り通し 本堂を抜け、鷹取山へのハイキングコースへ入った。全山が岩石である鷹取山にはあちこちに切り通しが作られている。 |
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鎖場 ハイキングコース唯一つの鎖場だ。と言っても安全のためで、普段は鎖を使わずに歩くことが出来る。雨で足元が滑りやすいときには有効であろう。親知らずなどと恐ろしい名前が付いていたところでもある。 約30分も歩くと、今日の最終目標である、鷹取山の頂上(139.7m)に着く。 |
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鷹取山頂上 鷹取山は比較的軟らかい凝灰岩で出来ていて、明治から昭和初期にかけて石材の採取場となっていたところだ。 このため垂直な崖や、奇妙な形の岩が無数に残されている。これらはすべて、建築用材として切り出された跡である。「鷹取石」の名で知られ、柔らかく加工しやすいので、家屋の基礎や、掘り、護岸等に利用されていたとのこと。 |
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町から近く、切り出し跡の垂直の崖を利用して、安直な岩登りの練習場として有名になった。しかし、落下事故が絶えなかったので、現在は岩登り禁止となっている。 但し、安全のため、鷹取山安全登山協議会の指導員の指導に従えばOKとなっている。今日も数組のパーティーが練習していた。垂直の壁にある無数の穴は、練習のために打ち込んだハーケンの跡である。 鷹取山の名前の由来は、いろいろな説があるが、大田道灌がここで鷹狩をしたことによるとのことが尤もらしい。 |
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頂上より追浜方面 我々は、頂上で、R氏持参のブランディーの氷割りで、宴会となってしまった。例によって、牛タンの燻製は旨かった。 低山であるため、山頂の直ぐ下は民家が迫っている。どこへ降りても民家が近く、安全なコースとなっている。 |
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磨崖仏の弥勒菩薩尊像 今回は、切り通しの間を抜け、磨崖仏(まがいぶつ)のある山麓を抜けた。 磨崖仏の弥勒菩薩尊像は、逗子市に在住の田口氏の依頼により、昭和40年頃、同市在住の彫刻家藤島茂氏が製作したもの。 大きな岩の一面を繰り抜き、彫られている。なかなかいい表情をしている。 |
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さらに、切り通しを抜け、急な階段を下り、鷹取小学校に下におりた。そこから、京浜急行の追浜駅まで歩いた。約1600mの距離である。 追浜より京浜急行で横浜まで行き、恒例の打ち上げを行った。適度の疲れと暑さで、生ビールの味が格別であった。 |
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ルート 京浜急行逗子線 神武寺下車 〜逗子中〜神武寺 〜鷹取山〜鷹取小〜京浜急行追浜駅 歩行 3時間 |
休憩所・駐車場 駐車場 無し トイレ・休憩所・売店 無し (鷹取山頂上下にトイレあり) |
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