多摩川
下丸子・ガス橋
Simomaruko Gasbasi

多摩川・ガス橋
    変な名前の橋が昔からある。橋の言われは、文字通り、この橋の下をガス管が走っているためで、もともとは車両は通れないガス管専用の橋だったのである。
  川崎市に東京ガスの鶴見工場が出来、ガスを東京に供給するために昭和4年に作られたものである。そして、昭和35年には車が通れる橋になった。
ガス橋通り(欅(けやき)並木)
  私が大学を出て、最初の勤務地がこの下丸子であった。
  左の写真はガス橋を渡って環八通りに向かう道である。道沿いに大手のカメラ会社があるが、一歩川沿いを河口側に入ると、趣を変え、腕の良い中小企業が群を成す所であった。良く仕事でこれらの会社(外注)にはお世話になったものだ。
  近くの駅は、多摩川に略平行に走っている東急目蒲線の「下丸子」、「武蔵新田」である。 
下丸子界隈
  この目蒲線と多摩川の間の町は、未だ昔の面影を残しているが、小さなマンションがやたらに増えた。以前は皆小さな工場のあったところだ。
  後継者難というより、仕事が無くなった。製造業が落ち目なのだ。それで、工場をつぶし、小さな敷地にアパートやマンションを競って建てた結果、もうこの辺は住宅街と言った方が良いのかも知れないほどに変貌した。   
  なお、この地区の工業者が中心となっている大田工業連合会「工和会」に所属している会社は、今では200社程となっている。

武蔵新田駅
  東急目蒲線の武蔵新田(むさしにった)駅前である。道路はレンガが敷き詰められているが、駅舎は昭和40年代のままであった。  
  そして駅前の飲み屋や割烹、鰻屋や蕎麦屋は昔のままの姿で営業していた。日本の高度成長を支えてきた街の看板でもあった。
  仕事の帰りに、一杯やった飲み屋が未だ営業していたのは嬉しかった。
  35年ぶりに訪れてみて、余りの静けさに驚いた。嘗ては、ごみごみしてはいたが、活気のある工場街であったのだ。  



ルート
 
横浜・鶴見川〜鷹野大橋
〜平間〜多摩川ガス橋
〜下丸子〜武蔵新田

自転車走行距離 往復 30km
休憩所・駐車場

駐車場 無し

下丸子公園、下丸子図書館前
 トイレあり

0301/0301/0507

悠々人の日本写真紀行 Part1 全国版
Part 1
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