深川・木場公園
Fukagawa Kiba


木場公園南側入口
  地下鉄東西線の木場駅から歩いて5分で木場公園に着く。木場は文字通り江戸から昭和に掛けて、江戸・東京の材木の町として栄えて来たところだ。
  深川の木場の歴史は古く、明暦の大火の後、幕府の都市再開発の計画により、隅田川河口付近一帯が埋め立てられ、材木関連の倉庫や貯木場等が集められたのが始まりであった。
  広重の名所江戸百景にも「深川木場」として描かれているところである。  
常夜灯
  しかし、嘗ての面影は皆無であった。江戸時代の常夜灯が、少し面影を残しているのみである。
  此処にあった木場は、地盤沈下激しく、海抜0m地帯で危険であったので、昭和44年に現在の新木場(江東区)に移転した。
  そして、ここは江東区再開発構想の防災拠点の一つとして、広大な森林公園・木場公園として整備されている。  
ふれあい広場
  木場公園に入ると、先ず広い芝生の広場がある。かつては住宅が密集していたところで、ここにあった問屋や工場約600社、1万人が貯木場と共に、東京湾岸の新木場に移転したという。
  その跡地が、今は火災や地震の被害を最小限に食い止めようとする防災都市計画の一環として、整備されている訳だ。
  写真の左手に植え込みに沿ってベンチが設けられ、多くの人が日溜りを楽しんでいた。
噴水広場、大橋口
  木場公園は、仙台堀に架かる木場公園大橋を挟んで、北と南に分けられている。
  南側にはふれあい広場と、都市緑化植物園、噴水広場やイベント池、有料駐車場等が併設されている。
  イベント池では、毎年10月の江東区民祭の時には、木場の伝統芸である川並衆と呼ばれた筏師の余技である「木場の角乗り」や「木遣り」等が披露されている。
木場公園大橋
  仙台堀川に架かる木場公園大橋は、この公園のシンボルとなっている大きな吊橋だ。
  木場公園の南と北を連結するこの橋は、まさにこの公園のシンボルとなっている。
  全長250m、主塔の高さ60mの斜張橋で地震時の落橋防止対策など最新の土木技術が注がれていると言う。
仙台堀川
  かつて木場はこれらの運河に面して、多くの貯木場が点在していたが、今は埋め立てられて立派な親水公園となっている。
  仙台堀川は旧中川と隅田川を結ぶ運河である。川名は、北岸にあった仙台藩邸の蔵屋敷に米などの特産物を運び入れたことに由来する。
  仙台堀川の正面の橋(写真上部)は末広橋である。
公園北側・イベント広場
  仙台堀川の大橋を渡り、公園の北側に入る。此方にはイベント広場や半円形の観覧席を持つ野外ステージ、テニスコート、そして都立現代美術館等が造られている。
  この後、公園を出て地下鉄・大江戸線の「清住白河」駅に向かう。  



ルート

地下鉄東西線 木場駅 5分
地下鉄大江戸線 清住白河駅 15分

歩行 1時間


駐車場

有(有料)

トイレ


 

(東京都江東区木場)
0303/0901


悠々人の日本写真紀行 Part1 全国版
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