猿江恩賜公園
Sarue Onsi Kouen


  東京の江東区と言うよりは、深川と言う方が馴染みが深い。学生時代に、1年間ではあるが、この深川に住んでいた。そう言う意味で、非常に懐かしい土地ではあるが、近くの公園や史跡には行った事がなかった。従って、この公園も今回が全くの始めてであった。
  この江東区(旧深川区と城東区が合併)と言うのは、隅田川と荒川の間に出来た三角州(江東三角地帯と言う)の様な場所を指し、もともとが低湿地帯で、江戸時代から埋め立てが進み、縦横に運河が張り巡らされていた所だ。    
  この公園の前身である、猿江貯木場も江戸時代に掘られた人工河川の横十間川沿いに作られた幕府の貯木場であった。
  材木を水に浮かべて貯めて置くための場所で当時は「御材木蔵」と呼ばれていた。
  明治になって、皇室の御用材の貯木場となり、その後東京市に払い下げられ、恩賜公園として開園された。  
  ここでは、材木を長い期間貯蔵する時には、丸太積みの上に板を張り、その上に重石をのせて水の中に沈める「水中貯木」を行っていた所で、今でもその重石がミニ木蔵の護岸用として残されている。
  ここが公園として開園したのは昭和7年と言うから古い。広さは南北あわせて14.5万平方メートルもある広大なものだ。  
  中には野球場(2面)、競技場、公会堂、テニスコート、ミニ木蔵、池、庭園などが出来ている。公園の周囲には木立に囲まれたジョギングコースも出来ている。
  下町のゴミゴミしたイメージとかけ離れた静かで立派な公園である。こんな所に、こんな立派な公園がと思うくらい不思議な感じがした。
  日長、訪れてくる野鳥を狙って遠隔操作でカメラを構えているいる人がいた。 



ルート

JR総武線 錦糸町下車 15分
又は、半蔵門線 住吉 下車2分

歩行 2時間

駐車場

無し

トイレ、休憩所
有り

 

0303/0306/0507

悠々人の日本写真紀行 Part1 全国版
Part 1
戻 る 北海道 東 北 関 東 中 部 近 畿 中国四国 九州他

Hitosh