堀切菖蒲園
Horikiri


堀切菖蒲園 
  上野より京成線に乗り約15分で「堀切菖蒲園」駅に着く。駅から300mの所に菖蒲園がある。
  この辺は、荒川と中川に挟まれた綾瀬川沿いの低湿地帯で、昔より菖蒲が自生していた様だ。  
   各地の改良されたハナショウブを集めて堀切園として開園したのは、享和年間(1801‐04)に江戸の小高伊左衛門とのこと。そしてこの堀切園が安藤広重や歌川豊国らの浮世絵や錦絵にも江戸名所として紹介されている。
   園内には、200種、6000株の花菖蒲が植えられている。シーズン中は人の波で、ゆっくりみることが出来ないほどである。
   毎年6月の初旬から下旬にかけ地元の商店街等が中心に菖蒲祭が行われている(平成14年は6/5〜6/25)。
   ハナショウブ(花菖蒲)は、日本で品質改良が進んだアヤメ科の多年草のことで、今では世界に輸出されているとか。
   園内の案内にはアヤメ、カキツバタ、ハナショウブの見分け方(花の付け根の模様(網目模様があるのがアヤメ)や葉の筋で見分ける)が解りやすく説明されていた。 
   なお端午の節句で行われる菖蒲湯のショウブは全く別の種(サトイモ科ショウブ属)とのことであった。
   今回は写真仲間の恒例の撮宴会がこの堀切園で行われた。H氏の持参した300mmマクロレンズは、こんな場合有効である。ファインダーを覗かせてもらったが、背景のボケ具合とのからみで、何ともいえない雰囲気を出していた。
   この後、東武伊勢崎線の鐘淵駅まで戻り、東京の下町の路地の撮影会ということになり、向島にかけて歩いてみた。永井荷風の墨東奇譚の舞台となったところだ。
   もちろん当時華やかだった花柳界の面影は無かった。しかし、下町の情緒は路地のあちこちで感じられた。



ルート
 
京成電鉄 堀切菖蒲園 下車
堀切菖蒲園〜綾瀬川〜荒川(放水路)
〜鐘淵〜東向島〜上野

歩行  5時間
休憩所・駐車場

駐車場 なし

休憩所、売店 あり
 

9706/0206/0507

悠々人の日本写真紀行 Part1 全国版
Part 1
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