有楽町ガード下
Yurakucyo


楽町ガード下
  
8月の熱い夜、有楽町のガード下に写真仲間が集まった。暑気払いを、このガード下でやろうと言うのであるから、憎めない仲間達である。
赤提灯
  
一人二人と集まって、計8人となった。ここでやるのは、今回が3回目との事であった。互いに、自分の作品を持ち寄って酒の肴にしながらの毎度お馴染み写真談義である。
  今回の傑作は、B氏が持参した、河原の小石に感光剤を塗り、人の顔を引き伸ばしし、焼き付けたものだ。何でもない石に写真を焼き付けるって言うんだから、これも酔狂なものである。
 石の表面が、この写真によって芸術面(づら)となった。B氏によって息が吹き込まれたようだ。和紙に風景写真を焼き付けたものは見事であった。
  クラシックカメラの話、山の話、モノクロ写真の話、約40年前のスライドの退色と黴の話、オーストラリアの話、婦人科(女性写真)の話、ライカの話、そして話題が沸騰したのが、銀座の画廊で写真展を開催しようという事だ。やるとなれば腕を振るって挑戦してやると、酒の席だけに勇ましかった。   
 
  路上にはみ出して、ビールの箱の上にお膳を乗せての飲み会は、なかなか趣があって良い。まして、今宵は土曜の夜である。くたびれた会社帰りの人が居ないだけに、店の雰囲気も明るかった。
  銀ブラ(古いな!)の帰りの、若い人が多かったせいもある。中高年は我々だけの様でもあった。
  夜も更けてくると、ますます客が増えてきた。明るい人声につい釣られて入ってくる人も多かった。路上の一杯飲み屋は、土曜の方が、元気があっていい感じがした。
  居心地が良いため、我々も5時から9時半まで、4時間以上もこの路上を占有した。この店は、料理も旨いし、威勢も良い。こんな店が、この不景気な時期でもめっぽう元気が良い。
  退散するときは、流石にしたたか酔いがまわっていた。



ルート

有楽町〜新橋間 ガード下

徒歩 10分



0108/0109/0507

悠々人の日本写真紀行 Part1 全国版
Part 1
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