鶴見川、太尾・大曽根
Tsurumigawa / Hutoo、Oosone

鶴見川・太尾
  鶴見川を下って行き、恩田川と合流した後は、流れも緩やかになる。川幅も広くなり、大きく蛇行しながら川下に向かっている。
  あちこちに、大きな氾濫原を作っている。言い方を変えれば、大雨が降るとすぐ氾濫するところであった。鶴見川に平行して走っているJR横浜線は、少し前までは良く冠水し不通となった。  
  鳥山川との合流地点から亀甲橋、太尾付近(新横浜地区、国際競技場のあるところ)までは広大な遊水地として、現在整備が急速に行われている。
  太尾(ふとお)は、その新横浜から来た流れが、大倉山の丘陵地帯にぶつかって100度くらい大きく左(西)に流れが変化している所である。そして、上の写真はさらに大倉山の丘陵を巻き込むようにして、S字状に右にカーブしているところだ。この辺を大曽根と言う。そして川の反対側が綱島となっている。
     太尾(太い尾根)、大曽根(大きい尾根)、綱島(島が綱の様に連なっている)の名前はいずれも川の流れを遮っている大きな尾根(丘陵地帯)をさした名前である。
   そして共通しているのは、これらの地区が氾濫原の上に形成されたところで、言い換えると洪水に弱い地区でもあった。少し前までは、田畑であったが今はすっかり住宅地になっており、川(土手)のすぐ側まで家が立ち並んでいる。  
   戦前の地主クラスは、師岡町や樽町、大曽根台の丘陵地に別に居宅を構えていた由。それほど、洪水の多い所でもあった。
   広大な河原は、格好のバードウォチングの場となっており、双眼鏡やカメラを手にした人が多数訪れてくるところでもある。
   両側の土手と河原には未舗装の遊歩道やサイクリングコースが出来ている。  
   鶴見川で観測できる鳥は、カワウ、鴨、コサギ、アオサギ、カワセミ、ホオジロ、カシラダカ、シジュウカラ、そしてユリカモメ、スズメ他と多彩だ。オオタカも時々飛翔している。いずれ、順番に紹介したいと思っている。
   水の流れも、この辺まではかろうじて綺麗で、多くの鳥が集まってくる。
   このすぐ先の綱島近辺は東京湾の干満の影響を受け、水位の変動する所謂、感潮河川となっている。従って、満潮の時の水の色は、汚い東京湾のあの色となる。
   鶴見川は汚い川との印象はここからきている。それでも、一頃に比べると見違えるように綺麗になっている。

   真冬の陽だまりで、スズメのつがいが日向ぼっこをしていた。  


ルート
 
横浜市緑区鴨居
〜小机〜亀甲橋〜新横浜
〜太尾〜大曽根〜綱島

走行 2時間(片道)

駐車場

新横浜 有料
トイレ 無し

0201/0208

悠々人の日本写真紀行 Part1 全国版
Part 1
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