市ヶ尾 鶴見川を遡って行くと、東名高速道路の横浜青葉インターチェンジと交差するところがある。そこが市ヶ尾である。この写真は鶴見川の土手より撮ったもので、市ヶ尾付近が丘陵地帯となっているのが良く解ると思う。 田園都市線沿線(厚木街道、国道246号沿い)は、これらの丘陵地帯を通っているため、美しが丘、藤が丘、青葉台等、○○丘、○○台と命名された地名駅名が多い。 |
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市ヶ尾遺跡公園入り口 結構急な坂を登った所に、市ヶ尾小学校がある。その後ろにあるのが「市ヶ尾遺跡公園」で、その中に横穴古墳群がある。 写真の左上の建物が市ヶ尾小で、左の茂みの部分が遺跡公園であるが、実はここが非常に解りにくい。山あり谷ありという地形のためもあり、見通しが得られず、一度目は場所がわからずとうとう諦めて家に戻ってしまった。2度目でやっとたどり着いた。案内標識の様なものは一切無い。地元の人も知らない人が多かった。 |
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市ヶ尾横穴古墳群 公園の入り口の階段の所に、「市ヶ尾横穴古墳群」との道標がある。鬱蒼とした樹木の間の薄暗い階段を上がっていくと左の案内板があり、やっと到着したという感じであった。 市ヶ尾横穴古墳(横穴墓)は、昭和8年(1933年)に発見された。北から山に沿って順番にA群12基、B群7基、C群1基が確認されている。 |
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横穴古墳群 金環、玉類、直刀等の副葬品から、6世紀から7世紀頃の有力農民層により丘陵の斜面を利用して作られたものと推測されている。 危険防止の為、開口部は塞がれているが、一部はガラス窓越しに中を見えるようになっている。横浜は、この手の遺跡が比較的多く、港北ニュータウン一帯(多摩丘陵、下末吉台地)は全国でも屈指の遺跡(縄文、弥生)の宝庫でもあった。 |
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今は殆ど住宅地として破壊されてしまったが、造成の前に確認した所550ヶ所の遺跡があったとのことであるから凄い。出土した遺跡は横浜市埋蔵文化財センターと横浜歴史博物館に展示公開されているとのこと。 遺跡の前庭より鶴見川の方を見ると、晴れていれば左の様な景色を見ることが出来る。生憎霞んでいて、富士山は見えなかったが、大山、丹沢は良く見えた。古代人が見晴らしの良いこの場所を選んだ理由が解るような気がした。 |
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ルート 田園都市線 市が尾 鶴見川〜市が尾駅〜市ヶ尾小学校〜 市ヶ尾遺跡公園〜市ヶ尾横穴古墳群 歩行 2時間 |
休憩所・駐車場 無し |
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