三ツ池
Mitusuikei

上之池
  鶴見川に架かる橋、末吉橋を右に折れ、少し行くと、この三ツ池公園がある。文字通り、3つの池(上之池、中之池、下之池)を中心に作られた公園である。
  西隣の谷戸(獅子ヶ谷)には同じ規模の2つの池があり、こちらは「二ツ池」と呼ばれている。
  両方あわせると5つの大きな池(五ツ池)がこの地にあることになる。全て灌漑用に作られた池で、江戸時代からあり、多摩丘陵の谷戸の湧水を利用したものだ。
しだれ桜
  桜の時期は公園全体が桜色に染まる程、桜が多く、35品種1000本の桜があり、「日本の桜100選」(財団法人日本さくらの会選定)にも選ばれている。神奈川県では、この他に小田原城址公園、横須賀市の衣笠山公園が指定されている。  
中之池 
  代表的なものは、寒緋桜(かんひざくら、3月中旬)、江戸彼岸(3月下旬)、紅枝垂(べにしだれ、3月下旬)、染井吉野(4月上旬)、大島桜(4月上旬)、山桜(4月中旬)、関山(かんざん、4月下旬))、普賢象(ふげんぞう、4月下旬)等の他、10月から12月に咲く、十月桜や冬桜なども植えられている。   
キンクロハジロ
  また、秋の紅葉も見事な所である。広い運動場、野球場、テニスコート、プールの他、花の広場、トリム広場、滝の広場、天馬の広場、水の広場、噴水広場、コリア庭園等々が整備されている。
  面積29.7haの広大な県立公園となっている。なお、天馬の広場には、中国遼寧省から友好の記念として「馬超龍雀像」が寄贈されている。   
コリア庭園正面
   三ツ池は、「かながわの探鳥地50選」にも選ばれている。最近評判になった珍鳥クビワキンクロは別にしても、キンクロハジロ(左上写真)、ホシハジロ、ハシビロガモ、尾長(おなが)鴨、カルガモ、マガモ、コガモ、カイツブリ、そしてゴイサギ等はこの時期、良く見られる鳥である。  
別堂通友斎
  コリア庭園は、神奈川県と韓国・京幾道との友好提携(平成2年)を記念して、在日韓国・朝鮮人が故郷を思い、また神奈川県民が韓国の文化に対する関心と理解を深める場となるように作られたとのこと。
  中は前苑、前庭、主庭、後庭、後苑の5つのブロックに分けられ整備されている。  
別堂内部
  主庭の中心は、この別堂で、男主人が来客を迎える部屋で、この洋式は京幾道の例とか。なお、通友斎とは、友好提携と文化交流を記念して命名されたとのこと。
  主庭の反対側には長寿の願いを込めた亀形山や六角亭(観自亭。自然の一員となり、自分を顧みながら、心の安息を求める所)や池が配されている。別堂の内部には、韓国の古くからの家具や掛け軸等が展示されている。
後庭、チャントッテ
  醤油、味噌、漬物などの壷を置く場所。台所に近い後庭にあり、家勢を表すものとされ、今でも一般家庭でも見られる由。
  
  三ツ池は、家からも近いため、四季折々良く訪れている所である。



ルート
 
JR鶴見駅、新横浜駅
〜バス 三ツ池公園北門

自転車、鶴見川 末吉橋
〜5分 三ツ池公園北門
〜下之池〜中之池〜上之池
〜天馬の広場〜コリア庭園

歩行 2時間


駐車場・休憩所

三つ池公園 140台 有料

トイレ、休憩所、売店 有り

0303/0401

悠々人の日本写真紀行 Part1 全国版
Part 1
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