紀伊半島一周
Kie Peninsula


伊勢神宮 
  紀伊半島は今回が3回目である。前回は京都、奈良から回ったので、今回は反対側からの紀伊半島一周を試みた。朝、暗いうちに埼玉の家を出て、東名高速を走り、最初に訪れたのが伊勢神宮であった。
  伊勢は高校の修学旅行以来であるから本当に久しぶりの参詣となった。
鬼ヶ城
   内宮・外宮に参詣した後、今日の宿、津の国民宿舎「御殿場荘」に向かった。伊勢湾に面したこの宿舎のすぐ裏は海水浴場になっている。
   翌朝、松坂から国道42号線を通り、大台町経由で伊勢長島に抜けた。尾鷲湾で休憩したあと、この鬼ヶ城に立ち寄った。
熊野川 
  新宮より熊野川沿いを車で登ってみた。瀞(とろ、地元ではどろと呼んでいた)八丁と呼ばれるのは、下瀞を指し、中瀞、奥瀞と合わせ瀞峡といわれている。丁度ウォータージェット船が爆音と共に川面を滑るように遡上していた。
  那智、勝浦に寄った後、今日の宿、太地(たいじ)町営の国民宿舎「白鯨」に行った。 
太地
   翌朝は生憎の雨模様であった。太地は日本の捕鯨発祥に地で、博物館がこの近くにある。捕鯨400年の歴史を見ることが出来る。同じような鯨博物館は牡鹿半島にもあるが、太地の方が元祖とか。また、温暖な気候を利用しての熱帯植物園も出来ている。
   宿の「白鯨」では、今でも懐かしい鯨料理を食べさせてくれる。 
潮岬
  橋杭岩を見た後、潮岬に行った。潮岬は本州最南端にある。5月初旬ではあったが海風が心地よかった。
  潮岬の灯台、観光タワーに立ち寄り、その後串本の海中展望塔(沖合140m、水深6.3m)に行った。今では珍しくないが、当時は驚きであった。中に入ると目の前を無数の魚が自然のまま遊泳しているのである。  
     串本海中公園は、日本で最初に指定された海中公園で、黒潮は日本では最も近く流れるため、水温は一年中温暖で珊瑚や魚も豊富な美しい景観となっている。

白浜・千畳敷
  白浜の千畳敷は、波も穏やかで、風も爽やかであった。 
円月島(高島)
  白浜のシンボルとなっている円月島まで行ってみた。正式には高島と言うが、円月島あるいはめがね岩として知られている。
  臨海浦の南海上に浮かぶ幅130m高さ25mの小さな島であるが、夕景の美しさは見事との事であった。丁度窓の所に日が沈む時は、もう筆舌に尽くせないと地元の人が言っていた。
  岬を一周した後、日ノ御崎(ひのみさき)に行った。出雲の日御崎と同じ名前である。こちらは、眼前に紀伊水道、そして四国を望むことが出来、船の往来の激しいところであった。日ノ御崎パークで休憩した後、今夜の宿「日御碕国民宿舎」に入った。

和歌山城 
  翌日は、道成寺に寄った後、和歌山城へ行った。和歌山市内を見物した後、紀ノ川沿いの大和海道(国道24号線)を五條、御所、飛鳥、そして奈良へ行った。 
赤目四十八滝
  長谷寺を参拝した後、初瀬海道(国道165号)を松坂に向かった。途中の赤目四十八滝にある赤目ロッジに泊まった。
  赤目四十八滝は滝の数が多いことから名づけられたいるが、実際は落差は低いが48以上ある。まさに自然が作り出す渓谷美と言った所だ。
   この後、上野、伊賀、亀山へ抜け、国道1号線(東海道)に入った。


ルート
 
東京〜名古屋〜伊勢
〜津(泊)〜熊野灘〜鬼ヶ城
〜熊野川瀞峡〜那智〜橋杭岩
〜潮岬〜勝浦〜太地(泊)〜白浜
〜日御碕(泊)〜和歌山〜飛鳥
〜赤目四十八滝(泊)〜上野〜四日市
〜名古屋〜浜松〜東京

走行距離 1300km
南海道

五畿七道のひとつ。紀伊、淡路、阿波、
讃岐、伊予、土佐の6ヶ国
畿内、山陽道の南方にあるから
南海道と呼ばれた。

紀伊半島

日本最大の半島。紀ノ川から
高見山、櫛田川、二見浦を連ねる
地質学上の中央構造線以南を
紀伊半島と言い、和歌山、三重、奈良
の3県にまたがる地域を通常言う

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