琴平〜高知
Kotohira、Kouchi
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琴平門前町
  朝、琴電で高松を出発して、約1時間で琴平に着く。丸亀平野の南端の街で金刀比羅宮の門前町として発達した街で、参道の両側に土産物屋や、食堂、旅館がぎっしりと建っている。今も年間400万人も訪れると言うから四国随一の観光地となっている。
  かつての、金比羅五街道と呼ばれる参詣道が通じ、常夜灯や町石が昔の面影をとどめている。
琴平参道
  門前町の賑わいを抜け、参道に入ると、次は奥社までの1368段の階段が待っている。象頭(ぞうず)山中腹に鎮座するのが金刀比羅宮である。江戸後期には、全国的な信仰を集め、今も海の神様として知られ、多くの参詣客が訪れる。
  金比羅神は、サンスクリット語(梵語)のクンピーラ(ガンジス川に棲む鰐(わに)の神様)の訳語とのことであった。
  
金刀比羅宮奥社
  「金比羅船船追い手に帆掛けてシュラシュシュシュ、回れば四国は讃州沖の郷象頭山、金比羅大権現・・」の民謡をすぐ思い出すほど有名である。
  この後、土讃線(国道32号、高知東道路)で、大歩危小歩危(吉野川中流にある峡谷。大股で歩いても小股で歩いても危険と言う意味)を経て憧れの高知に入る。
高知桂浜
  同じ四国でも、瀬戸内海側と太平洋側では感じが全然違う。土佐の高知というと、すぐ維新の志士、武市半平太(旧宅が残されていた)や坂本龍馬(記念館が桂浜公園丘陵にある)らを思い出す。
  桂浜は、高知市南部の浦戸湾口にある海岸。竜頭(りゅうず)岬と竜王岬の間に広がる砂浜で、岬の松林や、岩礁が箱には的な美しさを醸しだしている。
はりまや橋付近
  路面電車が走る、はりまや橋(朱塗りの欄干のみ再現されている)付近である。現在の町並みと名全然違うのではないかと思う。その後、一度も訪れていないので、今度はゆっくり行きたいと思っている。瀬戸内海側と違って、つい足が遠くなっている。
  土佐のカツオのタタキは私の好物の一つである。土佐のカツオと、福島県のいわきのカツオは同じ黒潮にのって回遊してくるカツオを共に豪快に釣り上げ、生きの良いカツオを3枚におろし、火であぶって作るのである。


            南海道
  五幾七道の一つ。紀伊、阿波、讃岐、伊予、土佐の6ヶ国の称。幾内、山陽道の南にあるから南海道と言われた。
   


2000.7 


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