神戸〜高松
Koube、Takamatu
6603


神戸駅前
 前日の夜、東京を夜行列車で発ち、朝の7時に、神戸駅に着いた。朝の通勤客で賑わいを見せる頃であった。我々はこのまま、神戸港に行き、高松行きのフェリーに乗った。まだ、四国に本州からの橋の架かっていない頃の事である。四国に入るのは宇高連絡船か、神戸からの連絡船が一般的であった。
神戸港
 フェリーより、神戸港を振り返った時の写真である。六甲の山々が海に迫っているのが良くわかる。今は、六甲山麓を削った土砂で造成された、埋め立て地のポートアイランドや六甲アイランドが出来、様変わりの光景となっていることであろう。当然、この写真は、1995年の阪神大震災の前のものである。それだけ、郷愁あふれる写真となっている。  
高松築港
  神戸を発って約2時間で高松築港に着く。以前は四国の正真正銘の玄関口であったが、今でも高松空港や瀬戸大橋が完成し、玄関口としての役割を担っている。
 2年前に、羽田より飛行機で高松へ来たことがあるが、このときは、高松の駅前が、以前と殆ど変わっていないなと思った。相変わらず、標高0mの所にある桟橋と、高松駅であった。   
高松駅前
  高松駅より予讃線、土讃線、高徳線と四国各県の県庁所在地を結ぶ鉄道が開通しており、今でも文字通り、四国の玄関口になっている。
  東京より、飛行機で来たときも、空港からここまで車で移動(30分)し、電車に乗って、出張先に向かった。
屋島より
  屋島は、高松市東部にあるメサ(卓上地)型開析(地上の起伏に多数の谷が切れ込んで河川が浸食する作用)溶岩台地。元々は島であったが、埋めたてなどで陸続きになった。ほぼ292m(南嶺)から282m(北嶺)の約5kmにわたる台地となっており、遠くからも良く見分けられる。
  東部の壇ノ浦は、源平の屋島の戦いの舞台になったところである。
屋島より瀬戸内海
  高松市街の他、備讃瀬戸の眺望が素晴らしい。瀬戸内海国立公園指定地になっている。
  また、屋島には屋島寺(四国八十八ヶ所の第84番札所)や、屋島山上水族館、四国民家博物館などがあり、今はすっかり観光地化している。
  瀬戸内海には、700〜800の島があるとの事。その後、何回も通った瀬戸大橋からの眺めは最高であった。飽きることが無い景観を呈している。
栗林(りつりん)公園
  高松市南端にある県立公園。紫雲(しうん)山東麓に位置し、西湖、南湖、涵翠(かんすい)池などの六大水局とえん月(げつ)橋、茶室や築山などから出来ている、いわゆる回遊式大名庭園となっている(室町末期作)。
  園内には動物園、民芸館、商工奨励館などが併設されている。
栗林公園
  栗林公園で、のんびりした後、高松市街に四国最初の宿を取る。高松で食う、本場の讃岐うどんはしこしこしていて本当に旨いと思った。
  今回の旅は、南海道といわれる、高松から琴平、高知、室戸、牟岐、徳島、鳴門、淡路島へ向かった。そして、再び神戸から、夜行列車に乗り帰京した。


            南海道
  五幾七道の一つ。紀伊、阿波、讃岐、伊予、土佐の6ヶ国の称。幾内、山陽道の南にあるから南海道と言われた。
   


2000.7


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