福島・中通り
山形〜仙台〜保原〜霊山〜福島〜郡山〜那須

Hukusima Nakadoori


仙台、青葉山城跡より
  山形の蔵王に登った後、笹谷街道を通り、仙台に行った。笹谷街道は、現在の国道286号線にほぼ相当している。山形から笹谷峠(906m)を越え、川崎を経て仙台に入った。今こそ、笹谷トンネルが出来、近くなったが、当時は急カーブの続く、砂利道の難所(今は通行止め)であった。
仙台市街
  仙台は今回で2回目の訪問であった。前回は、鉄道で、わざわざ七夕の季節に訪問したが、今回は車でやってきた。福島の中通り(陸羽街道)を通って、東京に帰りたかったからである。
  今回のドライブは、栃木から会津街道米沢街道を通り、山形まで行き、その帰りに中通りを選んだ。
  罪作りの明治政府によって、福島県は、全く性格も気象も違う地方をひとまとめにして福島県とされた。
霊山山麓、林檎畑
  いわきを中心とする、浜通り(陸前浜街道)、そして今回の中通り(陸羽街道)と、会津通りである。反新政府の地方(藩)の名前を徹底して、県名から外した。例として、この福島県や石川県、山梨県などが有名である。
  白石を経て、国見から道を逸れ保原に向かった。霊山(りょうぜん)に行きたかったからである。五月の連休は、林檎の花が真っ盛りであった。
林檎の花
  霊山(825m)は、インドの霊鷲山(りょうじゅうせん)に因んで、慈覚大師(円仁、えんにん)が名付けたとの事であった。今はこの辺一帯は、霊山県立自然公園に指定されている。
  我々は、ここで会社の同僚のN氏の実家にお邪魔した。そこで、中通りの習慣という歓待を受けた。今でも強烈に覚えているのは、一人一人の目の前に酒の杯が何個も並べられた事だ。
  飲みきれずに、酌を受けられないのは失礼と云うことで、次の杯で酌を受けるのである。飲みきれずに置いておくと、さらに次の杯にと云うことになる。もとより、酒は嫌いでは無かったから、ついつい飲み過ぎてしまった。
  この習慣は、会津や浜通りでは経験したことが無かったが、どちらも豪飲の土地柄で、地酒も美味いものが多い。
那須山麓
  霊山よりN氏も加わり、4人で中通りを東京に向かった。福島、二本松、郡山、須賀川、白川と一般道路(陸羽街道)を走り、栃木県の黒磯の手前から那須高原に向かった。
  那須高原は、活火山那須岳よりの火山灰や泥流で出来た火山裾野で標高300mから1200mの広大な地域である。
  写真では、車は混んでいないように見えるが、我々が登った時間帯は渋滞でどうしょうもなく、車を途中で置いて歩きで登ってきた。
  那須岳は、那須火山群の総称で、主峰が茶臼岳、最高峰は三本槍岳(1917m)であるl。その他朝日岳(1896m)、黒尾谷(くろおや、1589m)岳、南月山(1776m)を含めて那須五峰(五岳)と呼ばれている。
茶臼岳
  那須の主峰那須岳(茶臼岳とも云う、1915m)で、途中までロープウェイが出来ている。那須には、この後何度も来ているので、詳細は別途紹介したいと思っている。
  今回は、翌日が仕事のため、このまま下山した。それでも、帰京したのは夜半であった。まだ、東北高速道路の無い頃であった。  


陸羽街道(中通り)

山形〜仙台〜白石〜国見
〜保原〜霊山〜福島〜郡山
〜須賀川〜白川〜那須
〜黒磯〜宇都宮〜東京

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