男鹿半島 沿岸流によって運ばれた砂礫(されき)が湾口の一方の端から海中に細長く堆積し堤状になったものを砂嘴(さし)と云う。そして、それが成長し、入り江の反対側まで達したものを砂州(さす)と云う。有名な天橋立が良い例だ。 この男鹿半島が、その砂州により本土と繋がったもので、もともとは島であったとは知らなかった。その砂州に囲まれた潟(かた:砂丘、砂州、三角州などで出来た塩湖)が、八郎潟(はちろうがた)である。いまは殆ど埋め立てられているので、尚更解りにくくなっているが云われてみるとこれこそ典型的な潟である。 そんな思いを新たにして、男鹿へは今回で3回目の訪問となった。今回は1歳3ヶ月の娘との始めての長距離ドライブであった。 埼玉の家を出て、太平洋側のいわきで1泊し、常磐道を仙台に抜け、東北道の古川から鳴子・鬼首に入った。ここで1泊した後、鬼首(おにこうべ)峠を超え、雄勝より羽州街道(秋田街道、国道13号線)を湯沢、横手、大曲、秋田へと車を走らせた。 |
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3日目に秋田で初めて日本海を見たときは感動ものであった。何度見ても、関東育ちのものにとっては、日本海は感慨一入である。今日の日本海は油を流した様に波静かであった。 秋田より船川街道を男鹿に向かった。男鹿半島の南端を船川、小浜、戸賀湾、そして一ノ目潟、二のノ目潟、三ノ目潟が一望出来る八望台に向かった。 |
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何度見ても、この目潟は見事に出来ているので、見とれていると、家内にどこがそんなに良いのと言われてしまった。 入道崎 きょうの最後のコースで、夕方に男鹿半島の先端の入道崎に行った。流石に疲労もピークであったが、車の中で殆ど寝ていた娘は意外に元気であった。 |
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国民宿舎男鹿 3泊目の今夜は、男鹿温泉郷にある国民宿舎に泊まった。ゆったりした湯船に身を委ね疲れを取った。黄緑色をした濁りのある温泉であった。 翌朝、宿舎を出て、寒風山に登った。寒風山は標高355mであるが周囲に遮るものが無く、見晴らしの良いところである。ここから八郎潟の方を見ると、男鹿半島が陸繋(りくけい)島であることが良く解る。 |
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寒風山山頂 回転展望台(10分で1周)で、360度の眺望を楽しんだ後、八郎潟を作った砂州の上を能代に向かった。今日の目標地は津軽である。 |
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ルート 鳴子・鬼首温泉(泊) 〜雄勝〜湯沢〜横手 〜大曲〜秋田〜男鹿半島・船川 〜小浜〜戸賀〜八望台 入道崎〜男鹿温泉(泊) 走行距離 250km |
羽州街道 仙台・桑折から羽州地方を経て青森までの脇街道となっている。上山、山形、新庄、横手、秋田、弘前等宿数は全部で58(63の説もある)あったとのことである。 駐車場 八望台、入道崎 無料 |