郷 原
郷原・旧中山道
昨夜は温泉に入り、生ビールをガブガブ飲み、旨い料理を鱈腹食ったら
睡魔に襲われ、すぐ寝てしまった
翌朝、早く目が覚め、朝食の前に連れのE氏と
磯部温泉をゆっくりと散歩した・・・
☆ ☆
磯部温泉を出ると、旧中山道は緩い上り坂となる
これから、次の16番目の宿場、松井田宿へ向かう
今日の予定は碓氷峠の麓の坂本宿までである
(群馬県安中市郷原)
日枝神社
旧街道右手に日枝神社がある
境内には、形の良い古い灯篭があった
この辺からは、目の前に奇怪な山容の妙義山(1104m)が良く見えるところである
(群馬県安中市郷原)
碓氷川
旧街道の左下を碓氷川が流れている
碓氷峠までは、この川沿いの道を歩くことになる
(群馬県安中市松井田町)
16松井田宿
松井田宿
中山道六十九次の16番目の宿場、松井田宿である
本陣2、脇本陣2、旅籠14の宿場であった
下の写真の角を左に曲がったところに
旧松井田町役場を利用した
文化財資料館がある
(群馬県安中市松井田町)
新堀
松井田宿を抜けると、新堀(にいぼり)に入り
道幅の狭い道となる
旧街道の雰囲気が残されているところだ
この道を少し行くと、信越本線の線路沿いに出る
道が分かり難いが、旧中山道の道標があってほっとしたところだ
遠くに見える橋は上信越自動車道である
(群馬県安中市新堀)
新堀
ここで、信越線の線路を渡る
左手は碓氷川である
碓氷川は谷となり、かなり下を流れている
川の水面で280m、そしてこの辺の標高が320mとなっている
大分、山間(やまあい)の道という感じになってきた
(群馬県安中市新堀)
五 科
五科茶屋本陣
上信越自動車道の下を潜ると五科平である
五科茶屋本陣のあったところで
東、西の茶屋本陣跡が公開されている
街道沿いにあったこの道祖神は聖徳四年(1714年)と彫られてあった
(群馬県安中市五科)
五科の峠(丸山坂)
五科を抜け、再び信越本線の踏み切りを渡ると
小さな峠となっている
五科平と御所平の境となっている
この辺で標高は370mであった
路傍には石仏が多数残されている
2番目の写真は夜泣き地蔵と茶釜石である
いかにも旧中山道を歩いている感じがするところだ
峠を超えると、周囲は果樹園になっている
(群馬県安中市五科)
御所平
信越本線
御所平
碓氷川
峠を越すと、御所平である
ここで、旧中山道はまた信越本線に遮られている
踏み切の無いこの線路を横断せざるを得ない
小さな標識と警報機があり、横断注意と書かれていた
旧街道歩きの人は、ここで線路を越え、反対側の道へ行く事になる
反対側の道には、旧中山道と書かれた標識があった
碓氷川の側で、持参のビールにサンドウィッチで昼飯を摂った
毎度の事ながら、至福の時である
丁度、この辺が妙義山の北側になるところである
御所平を出ると、横川にある碓氷関所跡は直ぐである
(群馬県安中市五科御所平)
0605/0608
横 川
横川・旧中山道
三科の御所平を出ると、碓氷関所のあった横川である
関所を前にして、横川には茶屋本陣もあった
横川駅前の有名な釜めしである
「峠の釜めし」は昭和33年に売り出し、ヒットしたものだ
釜めしの元祖荻野屋(おぎのや)は、日本最古の駅弁屋としても知られている
開業して110年になるという
(群馬県安中市横川)
横川・碓氷関所
中山道にはここ碓氷と木曾福島に関所があった
箱根と同様に、主に「出女入り鉄砲」の取締りが中心であった
写真の東門は当時のものである
(群馬県安中市横川)
横川・鉄道文化むら
旧中山道の左手にある、横川の「碓氷峠・鉄道文化むら」である
明治26年に開業して、平成9年に廃線とたった
アプト式で知られた碓氷線の跡地を利用したものだ
園内を一周するSLや、歴史的名車が屋外に展示されている
また、旧検修車庫を利用して鉄道展示館が出来ている
また廃線跡を利用して、坂本宿の「とうげのゆ」までは
トロッコ列車が走っている
(群馬県安中市横川)
川久保橋
横川を出て、川久保橋を渡ると
薬師坂と呼ばれる急な坂道となる
(群馬県安中市横川)
17坂本宿
坂本宿・下木戸
薬師坂を登ると広い真っ直ぐな道路となる
江戸時代からの広い道で幅15mもある
この道の真中と、両側の家並みの裏には用水路が作られ
清水を流し、水道の様な機能を持たせていた
古代の東山道(幅12mの真っ直ぐな道))を思わせる広い道路である
中山道と東山道は、多くの場所で重なる部分が多いが
実用上から、中山道の方が道幅は狭くなっている
(群馬県安中市坂本)
17坂本宿・本陣跡
坂本宿本陣跡である
坂本宿には本陣が2つあった
写真は佐藤本陣で、上の本陣と呼ばれていた
坂本宿は下に碓氷関所、そして上に碓氷峠があり
ここで殆どの旅人が宿泊した様だ
本陣2、脇本陣2、旅籠40の
計画された整然とした宿場であった
(群馬県安中市坂本)
坂本宿かぎや
坂本宿の代表的な旧旅籠「かぎや」である
創業は370年前
高崎藩納戸役鍵番をしていた当武井家の先祖が
役職にちなんで屋号を「かぎや」と付けたとのこと
間口六間、奥行くは八畳二間、
そして中庭を挟んでさらに八畳二間と四部屋あった
総二階であるので、計八間あったことになる
(群馬県安中市坂本)
坂本八幡神社
坂本宿の八幡神社である
この下に上木戸があった
ここを過ぎると、いよいよ碓氷峠である
宿名の阪本は「うすひ坂のふもと」の意味からきている
この地名は奈良時代からあったようだ
なお、坂本宿の町並は下木戸から上木戸の
間、約700mであった
(群馬県安中市坂本)
坂本宿よりの眺望
坂本宿の八幡神社前で
今回の徒歩の旅は中断した
そして、横川までの3.5kmの道を徒歩で戻った
写真はその途中に撮ったものだ
実に見晴らしの良い所であった
異様な形をした山は
丁須ノ頭(1057m)である
坂本から横川の帰りの道は緩い下りで、楽であった
JRの横川駅より、信越本線に乗り、高崎で乗り換え帰宅した
次回はいよいよ街道一、二の難所碓氷峠越えとなる
(群馬県安中市坂本)
0605/0609