悠々人の日本写真紀行へ移動します

日光道中ぶらり徒歩の旅 39

日光・輪王寺~東照宮~二荒山神社




日光

参道、勝道上人立像





大和川に架かる神橋を渡ると神域に入る
その入口には、大きな石に世界遺産、日光の社寺と刻まれていた

この日光は、今は東照宮、二荒山(ふたらさん)神社、輪王寺を合わせて
日光二社一寺と言われている

しかし、是は明治4年の神仏分離令により分離されたからだ
それ以前は神仏習合により一体のもので
日光山と総称されていた

日光山は天平神護2年(766年)
勝道(しょうどう)上人(2枚目写真)が
補陀洛山(ふだらくさん、男体山、2484m)に登頂する時
ここに草庵を結んだのが始まりであった

この草庵が四本龍寺で、これが現在の輪王寺となった
補陀洛山(ふだらくさん)が、ふたらさん(二荒山)
そして、にこうさん(日光山)と転訛し併用されるようになった

勝道は山頂と中善寺湖畔に二荒の大神を祀り
併せて神宮寺を建立したため
以後、神社として寺院として、双方の性格を併せ持った
信仰を得る様になった


(栃木県日光市山内)


日光山輪王寺・黒門、三仏堂(本堂)





東照宮の参道右手に日光山輪王寺表門(上の写真)がある
明治4年に本坊が消失したときに、唯一焼け残った建物で重要文化財に指定されている

門跡寺の格式を持つ黒塗りの門で、黒門とも呼ばれている

下の写真は、三仏堂(本堂)(国重文)である
本尊は阿弥陀如来、千手観音、馬頭観音となっている
日光三所権現信仰に基づいた本尊である

日光山内では一番大きい木製の建物だ


(栃木県日光市山内)


東照宮・表参道、大鳥居





輪王寺の西側にある、老杉の並ぶ東照宮の表参道である

正面に東照宮の大鳥居が見える(2枚目写真)
この鳥居は高さ9m、柱の太さは3.6mと大きなものだ
国の重要文化財に指定されている


(栃木県日光市山内)


東照宮・仁王門、三神庫








東照宮の仁王門である
総門とか楼門とも言われ、ここで身を清め、草履に履き替えたという

今はここで入場料(拝観料)、1300円を払わないと入れなくなった

仁王門の表が仏殿形式で、裏側は金色の狛犬があり
神社様式となっている

2枚目が校倉造りの三神庫

3枚目が神厩舎の長押(なげし)に彫られた御馴染みの三猿である
昔から、猿は馬の病気を守るとされていたことによる


(栃木県日光市山内)


陽明門








御馴染みの陽明門(1枚目写真)である
これは国宝となっている
絢爛豪華な門で、彫刻も多彩で眺めていると
日が暮れるほどであるので、日暮門とも呼ばれていた様だ

陽明門を潜ると拝殿、石の間、本殿がある
入って右手の回廊の坂下門に左甚五郎作の眠り猫(3枚目写真)がある

この彫刻の下を潜ると奥社に繫がる階段がある


(栃木県日光市山内)


奥社参道





奥社参道は、207段の急な石段となっている

一気に上ると、途中で追い抜いた若い女性連れに驚かれた(1枚目写真)
結構、きつい階段ではあった

その最上段に拝殿(2枚目写真)がある


(栃木県日光市山内)


鋳抜門、奥宮宝塔





拝殿の先には鋳抜(ちゅうばつ)門(1枚目写真)がある

唐銅で屋根、柱、扉等を鋳造して組み立てたものだ
慶安3年(1650年)に造られたものである

その奥には、東照宮の奥宮御宝塔がある
家康の墓(2枚目写真)だ

此処は紳域で、以前は未公開であった

正に、ここが日光道中の終点で
家康を祀った東照宮参拝の最終地点である


(栃木県日光市山内)


東照宮境内




奥宮を参拝した後、東照宮を出て二荒山神社に向かう

写真は唐銅製の鳥居で、国の重要文化財に指定されている
高さ6mで、鋳物師椎名兵庫作とのこと


(栃木県日光市山内)


二荒山神社








東照宮を出て、右に曲がると
二荒山神社に通じる上新道(かみしんみち、1枚目写真)だ

2枚目は二荒山神社境内で3枚目が拝殿である
拝殿の奥にある本殿と共に国の重要文化財に指定されている


(栃木県日光市山内)


二荒山神社・親子杉、夫婦杉







二荒山神社の境内にある親子杉(上写真)と夫婦杉(下写真)
共に、根は一つで、3本と2本の杉となっている

上の写真は、御祭神の3社に因んで、家庭円満の親子杉と呼ばれ
下の写真は2本杉で夫婦円満のご神木とされている


(栃木県日光市山内)


国宝・廟大猷院




二荒山神社を出て、右奥には国宝の大猷(だいゆう)院がある
大猷院とは家光の諡号(しごう)である

祖父家康を崇敬していた家光の
遺言で造られた、家光の霊廟である


(栃木県日光市山内)


西参道・観光センター前




輪王寺、東照宮、二荒山神社、そして大猷院を
順に参拝し、西参道を下る

東武観光センター前よりバスに乗り
東武日光駅から特急で帰宅する

特急券が直ぐ取れたので、恒例の打上げは無しで電車に乗る
車内で持参のウィスキーで日光道中完全踏破を祝し乾杯をあげる

北千住までは、わずか1時間40分であった


☆ ☆

足掛け2年、延べ9日間を掛けての踏破であった

最後まで、見ていただきありがとうございました
次は、宇都宮宿より旧奥州街道を予定しております

また、いろいろと御支援頂ければ嬉しいです


(栃木県日光市山内)
0812/0901

前へ 目次 TOP


略 図

経路青線部 距離 2.75km











悠々人の日本写真紀行

TOP 北海道 東 北 関 東 中 部 近 畿 中国四国 九州他