洒水の滝
Syasuinotaki


  足柄峠から矢倉岳(870m)へ登る途中に山伏平(清水越え、730m)と言う所がある。そこから矢倉岳の北麓(浜居場城ハイキングコース分岐となっており、21世紀の森、そして洒水の滝に行ける)を下ったところから流れている沢が滝沢川(酒匂川の支流)と呼ばれている。
  この川にかかる三段の滝の総称が洒水の滝で、山北町平山にあることから、かつては平山の滝とも呼ばれていた。
  洒水の滝は全体で150mの高さで、日本の滝100選、日本の名水100選、神奈川の景勝50選にも選ばれている。
  ウォーキングには前述の矢倉岳コースもあるが、地蔵堂まで車(駐車場無料、バス便もあり)で行き、夕日の滝、矢倉沢、洒水の滝と回るコースも面白い。
  今回は洒水の滝入り口に車を停め、滝沢川沿いを歩いて滝壺に向かった。15分くらいで着く。
  この洒水の滝の「洒水」とは、密教用語で清浄を念じて注ぐ香水(こうずい)の意とか。この滝に打たれて、修行をする人が今でも多い。鎌倉時代の僧文覚(もんがく)上人が、ここで百日間滝に打たれる荒行を積んだ所との事であった。
  文覚上人は元武士で、遠藤盛遠と言った。同僚の妻女、袈裟(けさ)御前に横恋慕し、誤ってその妻女を切ってしまった。その罪の償いの為日本中を回る修行の旅に出、その途中でここにも寄った由。
  袈裟御前の生まれ変わりのナメクジが、命日の旧暦の7月9日に文覚上人の墓に現れるという。墓のある恵那郡加子母(かしも)村(岐阜県)ではこの日に、今でも「なめくじ祭」が行われているとのこと。
  洒水の滝の一番下の一の滝の落差は70mである。1990年の地震で遊歩道が崩落したが、今は修復され、真近かまで行くことが出来る。この滝に打たれての水業は、かなりの荒行だと思った。 



ルート
 
東名高速 大井松田IC
〜国道246を御殿場方面

〜樋口橋〜平山〜洒水の滝

歩行 1時間

休憩所・駐車場

洒水の滝入り口  有料
(無料もあるが狭い)


9705/0202

悠々人の日本写真紀行 Part1 全国版
Part 1
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