七ツ石山・雲取山・三峰山
Mt.Kumotori 2017m

七ツ石山頂上 1757m 
  ひょんな事から、写真仲間のM氏、T氏と登ることになった。鴨沢でバスをおり、登り3時間20分の道のりで、七ツ石山頂上に着く。ここからの展望はすこぶる良い。
  2000m級の山頂は、この時期、風が流石に冷たかったが、最初は火照った身体に丁度良いくらいであった。
七ツ石山より富士山
  ここで、連れのM氏の用意してくれた、熱い鍋料理を食べる。山頂は寒いくらいであったので、その旨さは格別であった。
  大菩薩嶺富士山までが見事な山並みを見せている。ひんやりした空気の為、遠くまで良く見えた。
雲取山頂上より石尾根方面
  やっとの思いで、雲取山山頂に着いた。七ツ石山から1時間20分の行程である。後ろを振り返ると、いま登ってきた石尾根がずっと続いて見えた。
  ここから反対側に20分ほど下ったところに、今日の宿、雲取山荘がある。3時半の到着であった。
雲取山荘の朝
 
 皇太子も泊まったという、古い山荘は寒かった。すきま風が入ってくる。こたつに入り寒さをこらえた。夜7時に宿泊者皆で一斉に床を取り、そうそうにふとんに入る。余りにも寒いので、身体をこすって暖めた。200人は泊まれると聞いていたがほぼ満員の盛況であった。
  この名山荘もこの冬が最後で、来秋よりは、新築されるという。そう聞くと、名残欲しくなる。
雲取山キャンプ場の朝
  山荘の裏手では、この寒いのに、テントを張っている人がいたが、装備さえしっかりしておれば、却って暖かいと思った。
  ここは水場もないので、すべて持参となる。早朝、霜が降りていたが朝日を浴び、見事に、朱に染まっていた。
大ダワ付近での野生の鹿
  翌朝、雲取山より三峰山に向かうことにした。途中の大ダワで出会った野生の鹿である。ミカンの皮を手渡しで食べる、人慣れた鹿であった。この辺の原生林は筆舌に表せないほど、見事であった。
  カモシカもいると聞いていたが、流石、遭遇は出来なかった。しかし、こうやって原生林の中を歩いていると、秩父の自然は奥が深いと感じた。
白岩山(1921m)より飛竜山
  ここから見る飛竜山(2077m)は山並みが凄い迫力でせまってくる。朝の澄み切った空気のせいで、こんなにくっきりと見えたのであろう。次は登ってみたい山である。
  奥秩父は、埼玉、山梨、長野、東京を含む広大な山岳地帯で2000m級の高峰が20数座もある。火山国日本の中で、火山が一つも無い地帯としても有名である。
霧藻ガ峰(1523m)
  洒落た名前の付いた峰である。遠く雪を被った白根山も見えた。ここまで来ると、三峰神社まではもう目の前に見えるので、大休止となり、コッフェルで酒を湧かし飲んだ。そして、そのまま三峰神社へ下った。
  ここで入った風呂は値段も安い(300円)上、広く贅沢な造りで、最高の気分であった。風呂上がりに、ビールを飲んでいると、雪が降ってきた。追い立てられるように、ロープウェイで下山した。
  池袋までの電車の中で、残ったアルコールをすべて平らげてしまった。そして、池袋で打ち上げを行ったときは、3人とも出来上がっていた。  


ルート

奥多摩駅〜バス 鴨沢 40分

鴨沢〜堂所〜七ツ石山(1757m)
〜五十人平〜小雲取山〜雲取山
〜雲取山荘〜大ダワ〜芋ノ木ドッケ
〜白岩山〜お清平
〜霧藻ケ峰〜三峰山神社

三峰山〜ロープウエィ〜バス〜三峰口 
駐車場
三峰神社 30台
 
トイレ
  雲取山頂、霧藻ケ峰、三峰神社

休憩所
 雲取奥多摩小屋、雲取避難小屋
雲取山荘、霧藻ケ峰

9811/0012/0507

悠々人の日本写真紀行 Part1 全国版
Part 1
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