三 峰 山
Mt.Mitsumine 1112m

三峰神社
  三峰山と云うと、今でこそ三峰神社のある山を指すようになったが、もともとは雲取山(2017m)、白岩山(1921m)、そして三峰神社奥宮のある妙法ヶ岳(1332m)の三山を指していた。しかし、三峰神社が、江戸時代以来多くの参詣者があり、信仰の山として知られる様になってからは、すっかりこの山が三峰山と呼ばれるようになってしまった。
  三峰山には、簡単に登ることが出来る。麓からはロープウェイが開通し、山頂まで観光道路も完成している。すっかり秩父観光の中心地となってしまった。
  三峰神社はいざなぎ尊といざなみ尊の2神をまつる、旧県社。中世以後、修験道場となり、1533年(天文2年)には聖護院宮から三峰大権現の神号を授けられ、別当寺を観音院高雲寺と称した。そして、この三峰信仰が普及するのは江戸中期以降とのことであった。
  山犬(狼)を権現の眷属(けんぞく)神とする、火難・盗難の厄除け神としての性格を持ち、「御犬」の札を門戸に貼れば難を免れるとして広く信仰された。
  この三峰神社の社殿の奥に、実は立派な三峰温泉があり、安い料金で入ることが出来る。東京都の奥多摩湖から七ツ石山(1757m)、雲取山(2017m)、三峰山に縦走したとき、この温泉に入ったことがあるが、広い浴槽で、疲れた身体を癒すのには最高であった。宿泊施設もあるから、もう観光旅館に近い感じがした。
  その時は、風呂を浴び、ビールをしたたか飲んですっかりいい気分になり、小雪の降る中、ロープウェイに乗り下山した。今回は、車でドライブ気分でやってきた。有料の三峰観光道路は、全長で5kmの快適な山岳コースとなっている。
秩父山地
  山頂よりは、ガスがかかっていてよく見えなかったが、秩父連山、雲取山がチラッと姿を見せてくれた。妙法ヶ岳の方に向かったが、今にも雨が降りそうであったので、そのまま今登ってきた観光道路を下って、途中の荒川の二瀬ダムのあるところで、トンネルを左折して、秩父湖へ向かった。
秩父湖
  秩父湖は、三峰山の西、荒川の源流近くに造られた人造湖(1961年)である。周囲14km、最も深いところで95m、湖面標高は542mで、灌漑(かんがい)と発電に利用されている。
  上流の中津川渓谷は、紅葉で有名なところだ。荒川の支流である中津川の清流に沿って茂る樹木と奇岩怪石は見事な渓谷美を形成しているが、道が狭く、すれ違いが出来ない所が多くあるので、秋の紅葉シーズンの週末は避けた方が良い。
秩父湖東岸
  
秩父湖の東岸を走る秩父往還道路(甲州街道と中山道を結ぶ道路)は、彩甲斐街道(彩とは、最近は埼玉を彩の国と呼び、ダサイタマのイメージを払拭しようと、県が中心となってイメージアップ作戦を展開中)と雁坂峠(1190m)の下の雁坂トンネルが開通して、この埼玉県の秩父と山梨県の甲府がもの凄く近くなった。
  このトンネルを甲府側に抜けた所にある笛吹川の支流の景勝地西沢渓谷は、このトンネルの開通以来、秋の紅葉シーズン中は、どうしょうも無いほど混雑するところとなってしまった。
二瀬ダム
  堤の長さ290m、高さ95mのアーチ式ダム。荒川と大洞川と二つの川の合わさるところを堰き止めたダムの為、二瀬ダムと命名された。
  今回は、この後、秩父湖の東岸の中津川林道を、両神山の麓まで行って、そのあとUターンして長瀞を経由して熊谷に抜け、中山道を通って家に戻った。



ルート

関越高速道路 花園インター

寄居〜長瀞〜秩父〜三峰山
〜三峰神社〜秩父湖
 
歩行 1時間
駐車場

三峰神社 30台
 

6906/0103/0507

悠々人の日本写真紀行 Part1 全国版
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