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東海道五十三次 ぶらり徒歩の旅 8

12沼津宿13原宿14吉原宿





12沼津宿

12沼津宿・平作地蔵



沼津宿の旧東海道沿いにある平作地蔵(写真左の祠)
通称もろこし地蔵

近松半二作の「伊賀越道中双六」沼津の段で有名

沼津の老いた雲助平作が、2歳で手離した子、十兵衛と26年ぶりに再会
しかし、今は敵味方の立場にあり、
子のために命を捨てて、仇の沢井股五郎の在所を聞き出す

父子の逢初め、逢納めの泪を誘う名場面の場として知られている


静岡県沼津市平町 狩野川沿い)




千本松原



「1本植えてはなむあみだ、2本植えてはなむあみだ」
としてしられた千本松原

三枚橋城(沼津城)を築いた武田勝頼が
北条との千本松原の戦の時、伏兵を恐れ
松を残らず切り倒してしまった

そのため、苦しんだ農民を見て
増誉上人が、お経を唱えながら松を植え
再生させたという

なお、この時の合戦の死者を弔った首塚が近くにある


(静岡県沼津市千本緑町 千本浜公園




首 塚



千本浜公園の外れにある首塚である
明治35年の台風で数多くの人骨が露出した

1580年頃の武田勝頼と北条との戦で死んだ武士たちとのこと
地元の網元がその首を集め、碑を立て弔ったという



(静岡県沼津市千本緑町)



13原宿

浮島ヶ原



JR東海道線の踏み切りより右手を見た写真である
正面に愛鷹山、その背後には冨士山が
見えるところであるが、生憎雲の中であった。

  そして手前の広大な裾野がかつて浮島が原と呼ばれたところである

「北に冨士沼、南に大洋漫々たり。その中の曠高(こうげん)なればこの名あり
原、吉原、蒲原を三原(さんげん)という」と
江戸時代の東海道名所図会に紹介されているところだ。
 
そして左側は千本松原がずっと続いているところである


(静岡県沼津市原)



田子の浦



山部赤人の有名な句

「「田子の浦ゆうち出でて見れば真白に
そ富士の高嶺に雪は振りjける」

を思い出すが、実際に詠まれた田子の浦は
もっと京都よりのさった峠の辺りの海を指したらしい

富士は生憎と雲の中であった



(静岡県富士市千本松原)




毘沙門天



日蓮宗の古刹、妙法寺
毘沙門様の呼び名で親しまれている
ここに祀られた毘沙門天はインド生まれの福の神

境内の150mに及ぶ洞窟には七福神が祀られている


(静岡県富士市鈴川町)




元吉原



元吉原宿付近である

古くはここが吉原宿の中心であったが
風波が強く、津波の被害もあったため
中吉原宿、そして新吉原宿へと移転した

新吉原宿が現在の吉原本町付近である



(静岡県富士市鈴川町)




左富士神社



旧東海道を歩いていて、富士山が左側に見えるところ
街道沿い左側には、左富士神社まで祀られている

広重の描いた「吉原左富士」が有名

ここも残念だが、富士は雲の中で見えなかった


(静岡県富士市)



14吉原宿

平家越之橋



和田川に架かる橋、平家越(へいけごえ)之橋
治承4年源平の戦いで、平家の軍勢が陣取ったのがこの辺とか
有名な富士川の戦いの場所である

源氏の迂回作戦で、水鳥が飛び立ち、その羽音に驚き
戦わずして逃げ出したところである

なお、富士川の戦いは、現在の富士川の河原では無く
和田川沿いの沼地が戦場であった



(静岡県富士市)




14吉原宿・身代わり地蔵



岳南鉄道、吉原本町駅裏手にある身代わり地蔵
昔、吉原宿の寺町一帯に悪性の眼病が流行った
町の人が、このお地蔵さんに願をかけると
眼病がたちまち潮が引くように治った
その時、お地蔵さんの目には、いっぱい目やにがついていたとのこと

それ以来身代わり地蔵と呼ばれる様になった由

吉原宿はこの踏み切りを渡った辺りが中心であるが、今は立派な商店街になっている



(静岡県富士市吉原宿)




吉原宿西木戸



吉原宿は迷路の様で、さすがに道に迷い
何度も行きつ戻りつした
何人もの地元の人に聞いたが分からなかった

結局は持参の1万分の1の地図と磁石だけが頼りとなった
旧街道沿いの、四軒橋袂の道標を見て、ほっとした



(静岡県富士市吉原宿)




富士駅前通り



旧街道とJR富士駅前通り(富士本町通り)の交差点である
午後の4時半を回ったので、「ぶらり徒歩写真紀行」を中断し
電車に乗り、家に帰った
朝8時から8時間半の歩行であった

途中、横浜市緑区の年配のご夫妻と同行でき、楽しかった
やはり、京都を目指して、順番に歩いているとのこ



(静岡県富士市冨士町)
0501/0606

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略 図

経路 青線部 26.34km












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