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旧山陰道 3

柴山湾〜因幡・東浜




但馬


柴山湾



城崎温泉より鋳物師戻峠を越えると海岸線に出る

この辺一帯は山陰海岸国立公園に属している
岩石海岸で、奇岩、断崖が続くところである

写真は柴山湾である
左が沖浦、そして右側が臼ヶ浦島である

ここの柴山漁港は、冬の今はズワイガニ(松葉ガニ)漁で賑わっている


(兵庫県香美町柴山)


香住







写真上より、香住(かすみ)町と米粉神社、矢田川に架かる天田橋、そして香住浜海岸である

元の城崎郡香住町で、日本海に面する旧町であった
今は合併して香美町(かみちょう)となっている

矢田川の東側(2枚目写真右手)にある香住漁港は
山陰沖合底引き網とイカ釣漁業の基地として知られた所


(兵庫県香美町香住)







鎧(よろい)は、餘部崎の東側のリアス式小湾の奥にある集落

海岸美に恵まれたところで、写真右手には
衣笠洞、鎧の袖、但馬松島等の景勝地のあるところである


(兵庫県香美町鎧)


余部





JR山陰本線の餘部(あまるべ)鉄橋で知られた所

橋脚が日本一高い(桁下41.5m)鉄橋として有名であるが
この橋も現在は2010年を目処に南側に
新しいコンクリート製の橋を建設中である

地名の由来は、律令時代50戸を郷(里)としたが
それに満たない小集落を余戸(あまるべ)と言ったことによる

古代からの小集落であったところだ


(兵庫県香美町余部)


岸田川



岸田川に架かる福富橋
この岸田川の左の畔に浜坂温泉がある

岸田川は中国山地の扇ノ山(おおぎのせん、1310m)を
源流とする川で、ここ浜坂で日本海に流入している

この中流域には湯村温泉がある


(兵庫県新温泉町浜坂)


浜坂温泉





浜坂温泉入口である
源泉は塩化物泉で76度Cとのこと
入口付近にモニュメント(下写真右)があり、岩の間から温泉が湧き出ていた

岸田川沿いの二日市温泉と七釜温泉を合わせて浜坂温泉郷と呼んでいる
国民保養温泉地に指定されているところだ

ここの地名、新温泉町は平成の大合併で生まれた新町名である
一度聞いたら忘れられない町名となっている


(兵庫県新温泉町浜坂)



JR浜坂駅





JR山陰本線の浜坂駅である

駅前の温泉に浸かる名物のズワイガニ(松葉ガニ)とイカが
良くこの地域の特徴を出している

なお、浜坂は古くから山陰道の要衝で
江戸時代は北前船の寄港地としても栄えた町である


(兵庫県新温泉町浜坂)


諸寄集落




諸寄と書いて「もろよせ」と読む
城山と千鳥崎に囲まれた小湾に臨む古くからの港町
江戸時代から明治期には、北前船の風待ち港でもあった

西行法師の
「見渡せば 沖に絹巻千歳橋 並みもろよせの 雪の白波」
で知られた所である
また清少納言が枕草子でも美浜の一つとして記している

この諸寄を抜けると、但馬(兵庫県)とも別れ
因幡国(鳥取県)に入る


(兵庫県新温泉町諸寄)


因幡

東浜






因幡に入り、最初の集落である岩美町東浜である

砂浜が広がり、夏は東浜海水浴場となる

近くの山陰海岸国立公園の一部である浦富海岸は
海食崖、海食洞が多く海中公園となっているところだ


(鳥取県岩美町東浜)
0712/0801



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略 図

経路青線部













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