旧山陰道 33
石見・大田
石見・大田市
飯盛山山麓
三瓶山は出雲国と石見国の境にある活火山である
三瓶山は、大山隠岐国立公園に属する山で
トロイデ型の主峰は男三瓶(1126m)、女三瓶(957m)、子三瓶(916m)が
火山口を囲んで環状になっており、石見富士とも呼ばれている
古名は、佐比売(さひめ)山と云われ
出雲国風土記の国引神話に出てくる山である
「さひめ」とは、境目をも意味するとか・・・
その三瓶山山麓の飯盛山山際(上記写真、180m)を下ると
旧石見国の大田(おおだ)に入る
なお、石見国は石海、石美、石群を語源とする由
中国山地の山並が海岸ぎりぎりまで海に迫り出しているところである
(島根県大田市)
JR大田市駅
現山陰道(国道9号線)に合流し
ここで左折する(上写真)
下の写真はJR大田市駅である
ここから、三瓶山、石見銀山方面のバスが出ている
大田は古代からの郷名、邑
陁(おおだ)による
延喜式には石見国最初の駅として記されている
古くからの水陸交通の要地であった
近世は、石見銀山の繁栄と共に、山陰道、雲州・備後街道の追分として
さらに海運の発達もあり、市場町として賑わったところである
(島根県大田市)
大田市街
ホテルの窓より撮影した、大田市街の俯瞰写真である
大田は、17世紀の中頃より、浜田、益田と共に
石見の三田(さんだ)の一つといわれていた
(島根県大田市)
喜多八幡
正面にあるのが、喜多八幡宮である
10/15に行われる大祭では
獅子舞を先頭に、大幟、負幟(おいのぼり)、高野聖、花駕籠、曳き馬等が行列を作り町回りをする
寛平6年(894)、高野山から聖宝(しょうほう)導師(大田町円応寺の開祖)が
喜多八幡宮へ参詣したときの様子を模しているという
(島根県大田市大田町大田)
大田市街・追分
大田市街を抜け、旧山陰道(県道46号線)を石見銀山のある大森に向かう
左に曲がると(3枚目の写真)、三瓶山に繋がる県道30号線(三瓶山公園線)である
(島根県大田市)
(0804/0806)