旧山陽道 9
関門海峡〜火の山
長門・御裳川
平家茶屋、関門海峡
城下町・長府から野久留米街道(現県道246号線)を南下し
前田を出ると目の前には関門海峡が臨める
上の写真は関門海峡に面した平家茶屋
ふく料理と瓦蕎麦が自慢とか
この辺は早鞆の瀬戸と呼ばれているところだ
最も早い潮流が見られるところで、1日に4回、流れの方向が変わる
最大の速さで8ノットとのことであった
下の写真は、関門海峡に掛かる関門橋で昭和48年に開通したもの
本州と九州を結ぶ、関門自動車道の橋で、全長1068mである
目の前に九州の門司港が見える
因みに海峡の一番狭いところでは僅か630mしかない
(山口県下関市みもすそ川町)
壇ノ浦砲台
壇之浦砲台
幕末の文久3年(1863年)に築かれたもの
長州砲(八十斤可農(かのん)砲)で、海峡の一番狭いところに
設置されていたもののを原寸大で復元したものだ
3枚目の写真は天保砲である
(山口県下関市みもすそ川町)
御裳川碑、安徳帝御入水之処
御裳川碑
嘗てはここを御裳川が流れていた
下の写真は安徳帝御入水之処碑
この河口付近が壇ノ浦の戦いの時、源氏に攻められて
平家と共に、安徳帝が入水したところだ
平家物語では、二位の尼が安徳帝を抱いて
「今ぞ知る みもすそ川の 御流れ 波の下にも みやこありとは」
と辞世を詠み、入水する場面である
(山口県下関みもすそ川)
壇之浦古戦場
壇之浦古戦場跡
文治元年(1185年)、源平最後の合戦となったところだ
写真は、源義経の八艘飛び、そして碇を肩にした平教経のブロンズ像である
(山口県下関市みもすそ川)
火の山
壇ノ浦から、火の山(263m)に登る
関門海峡身面した山で、明治以降
西日本の重要な要塞地帯で、砲台が築かれたいた
山麓にあるロープウェイ乗場で、現在は休止中
(山口県下関市みもすそ川町)
火の山公園
山腹にある火の山公園
下の写真で、火の山の山頂が見える
大きな展望台が出来ている
火の山の由来は、ここに狼煙台であったことによる
実は旧山陽道は海岸沿いではなく、この辺を通っていたが
今は寸断されて、旧道を辿ることが出来ない
(山口県下関市みもすそ川町)
ホテル、海峡ビューしものせき
今夜の宿は火の山山麓にある、ホテル海峡ビューしものせきである
関門海峡が眼下に見下ろせるところだ
このホテルの左側の細い道が、かつての旧山陽道の一部とのことであった
(山口県下関市みもすそ川町)
ホテル部屋より
ホテルで海鮮料理と名物のふく料理(追加)を頼み、生ビールで乾杯した
2006年2月に江戸の日本橋を発ち
やっと本州の最西端下関まで来た
トータルで29泊、52日も掛かっている
明日で本州は最後で、いよいよ九州入りとなる
と、思うと感慨も一入であった
ホテルの部屋からの関門海峡が綺麗であった
対岸の九州・門司の明かりがまぶしい程であった
(山口県下関市みもすそ川町)
火の山山頂展望台
夜、ホテルより火の山頂上の展望台まで、マイクロバスを出してもらった
展望台よりの夜景は実に見事であった
(山口県下関市みもすそ川町火の山)
0806/0809