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日光道中ぶらり徒歩の旅 21

小山・千駄塚〜12小山宿




小山市・千駄塚


千駄塚古墳・浅間神社





街道左手に大きな千駄塚古墳(浅間山古墳とも)

直径70m、高さ10mの大型円墳で、東日本最大級のもの
外周には環濠跡がある

北側に宮内古墳群、南に牧の内古墳群を従え
思川河岸段丘の上に築かれた間々田古墳群の中心となっている

頂上には富士山信仰の浅間神社が鎮座している


(栃木県小山市千駄塚)


小山市・粟宮





小山市千駄木から粟宮に入る
日本橋より74kmの標識があった

下の写真は立派な門構えの民家である


(栃木県小山市粟宮)


西堀酒造






粟宮南交差点の所に西堀酒造

明治5年創業の酒屋で「若盛」ブランドで知られた所
大正時代の仕込み蔵を利用したアンテナショップがあり
5種類の利き酒は無料とのこと

「日光街道小山宿」ブランドの地酒も販売している
造り酒屋の象徴、酒林(杉玉)が
立派な屋根付の塔に収まっていた(上写真左)

酒林は新酒が出来ると、未だ葉の青い杉で造られた
新しいものが吊るされ、新酒が出来たことを知らせる

時間が経つと共に酒林は黄変していくが
それが新酒の熟成状況を知らせることにもなっているとか

この酒林、日光道中では始めて見た


(栃木県小山市粟宮)

大橋訥庵旧居跡、安房神社参道






街道左側に大橋訥庵旧居跡
幕末、長沼流兵学者清水赤城の4男で、大橋家の養子と成っている
私塾を開くと共に、宇都宮藩の江戸藩邸で儒学を教えていた

下の写真は、安房神社入口である
延喜式では阿房神社となっているが、明治になって安房となった

地名の粟宮は、この安房神社からきている
古くは粟宮明神とも呼ばれていた様だ


(栃木県小山市粟宮)

12小山宿

粟宮交差点






ここで現日光街道(国道4号線)は左側に分岐している
旧街道は右手の道となる

ここからは、粟宮に始まり、神鳥谷(ひととのや)、天神町、八幡町、神明町、そして宮本町と
神社に関連する町名が続くところである


(栃木県小山市粟宮)




神鳥谷・町並み







小山市神鳥谷に入ると
この地名は読めなかった

今は、「ひととのや」と呼ばれている
神鳥の棲む谷の意のようだ
但し、歴史的に見ると、「しととのや」が正しいとのことであった

道の両側に古民家が点在している

3枚目の写真は古民家を利用した洒落たフランス料理店である
店の名前は「仏欄西料理・向日葵」となっていた


(栃木県小山市神鳥谷)


神鳥谷交差点、天満宮





国道50線(水戸ー前橋)との交差点である
右側には東北新幹線である

JR東北本線(宇都宮線)の小山駅が近くなってきた

やがて、街道左手に天満宮がある
小さな社であるが、古くからの村社で
江戸時代には氏子は47戸であった由


(栃木県小山市天神町)


宮本町町並





宮本町の町並みである

上写真中央の看板に「蛇しま」とあり、漢方薬や健康食品を扱っている店のようだ
看板にはまむし、スッポンと大きく書かれていた

この宮本町バス亭(下写真)のところに、小山一里塚があった様だが
その痕跡は全く無かった


(栃木県小山市宮本町)


須賀神社





左手に須賀神社がある
夏に行われる祇園祭は、日本一の大神輿の渡御で知られている

戦勝成就により、藤原秀郷が
天慶3年(840年)、京都の祇園社(八坂神社)から
分霊し勧請したのが始まりである

なお、藤原秀郷は小山、結城、亘理(わたり)等の
東国武士の祖となる武将である

平貞盛と協力し平将門を討った武将で
その功により従四位下、下野守に任じられている

この神社の北側は、家康が三成の挙兵を知り、
急遽小山評定を開いたところである


(栃木県小山市宮本町)


常光寺



街道右手に常光寺がある

此の辺は、幕末大鳥圭介軍と新政府軍との戦いのあったところで
寺の阿弥陀像の台座には当時の弾創が残っている


(栃木県小山市中央町)


明治天皇行在所、脇本陣跡







明治天皇行在所跡碑(上写真)の背後が
小山宿脇本陣のあったところで、表門(中写真)が残されている

道路を挟んで反対側にも脇本陣があった
下写真の右奥の常陽銀行がかつての問屋場跡である

そして本陣の小川家はその斜め向かいとあるが、不明であった

歩道に小山宿通りの道標が建っていた(下写真)
此の辺が日光道中12番目の宿場・小山宿の中心であった

なお、小山宿は本陣1、脇本陣2、旅籠は実に74軒もあったという

この後、小山城跡に向かう


(栃木県小山市中央町)

0805/0808

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略 図

経路青線部 距離5.16km











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