石 老 山
Mt.Sekirou 694m

高尾山を望む
  石老山特有の巨岩奇岩の間を縫うようにして登っていくと、石老山入口より約40分で顕鏡寺(けんきょうじ)に着く。寺は1000年前の平安朝初期の頃、子供が天狗にさらわれ、両親と再会したとき、鏡の一片が証拠になったとのこと。その子供が後に出家して、源海法師と名乗り、寺を建てたと伝えられている。
  その顕鏡寺境内より高尾山方面を見た写真が左の写真である。
石老山頂上
 
 頂上からは相模湖は見えないが、正面には丹沢山塊と富士がよく見える。顕鏡寺から頂上までは東海自然歩道になっている。
  歩道はそのまま篠原方面に抜けているが、我々は、東海自然歩道から分かれて、関所跡のある鼠坂(ねんざか)へ向かった。
大室山(1588m)と富士
  頂上から見る眺めは見事である。丹沢山塊と陣馬から高尾、奥多摩、そして、遠く八ヶ岳の山々の連なりがくっきりと見える。冬の山の頂は、空気が澄んでいるため、遠くまで良く見通すことが出来る。自然の素晴らしさを堪能させてくれる一瞬でもある。
  それにしてもこの山は低山ではあるが、変化に富んだ素晴らしい山である。又来てみたいと思った。
相模湖と景信山
  頂上より、鼠坂方面へ、雪解けでどろどろにぬかった道を下ると、程なく相模湖や、陣馬(855m)、景信山(727m)、高尾山が見渡せる大明神展望台に着く。ここで、昼食を取る。
  川口から来たという、中年の夫婦がくつろいでいた。奥さんはスケッチブックを広げて絵を描いていた。飽きる事のない素晴らしい展望である。
相模湖と矢の音山
  相模湖町(中心集落の与瀬)は元々は甲州街道の宿場町であった。相模川の河岸段丘上に位置し、江戸時代に、甲州街道の宿として発達した。1964年の東京オリンピックで、カヌー競技会場となったのを契機に、観光化が進んだ。
相模湖公園と嵐山
  鼠坂におり、帰路はバスに乗らずそのまま相模湖まで歩いた。前方の嵐山(406m)を経由して、相模湖へ出ようとしたが、途中で、山道が崩壊していたので諦めて、相模湖までは車道歩きとなった。
  相模湖公園で、持参した酒をガスであたためて呑んだ。至福の時である。



ルート
中央線 相模湖駅〜バス15分 石老山入口

入口〜顕鏡寺〜融合見晴らし台〜石老山
〜大明神山〜箕石橋〜鼠坂〜相模湖

 歩行計 5時間40分

中央線 相模湖駅〜八王子

駐車場

 ピクニックランド 有料
相模湖市営駐車場 無料

休憩所

無し


9902/0012/0507

悠々人の日本写真紀行 Part1 全国版
Part 1
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