日本写真紀行
多摩川写真紀行

兵庫島
Hyougo Sima

兵庫島
  東急田園都市線の二子多摩川の駅を下車し多摩川の土手に上がり、河川敷を見下ろした所である。
  手前の川が野川(のがわ)で木立のあるところが兵庫島、そして島の背後に流れているのが多摩川である。そう、多摩川と野川の合流点の所の中洲を兵庫島と呼んでいるのである。
  この中州に新田義興(よしおき、新田義貞の子)の家臣由良兵庫助の死体が流れ着いた事から兵庫島と呼ばれるようになった由。  
野川
  時代は南北朝期(1358年)、新田義興が、下流の矢口の渡しで、足利・畠山氏に謀殺された時との事である。
  折りしも、番いの白鷺が、兵庫島の手前に飛来してきた。下の川は野川の流れだ。東京の世田谷区と神奈川の川崎市を結ぶ渡し場、二子の渡しがあった所である。   
兵庫島
  野川は、国分寺駅近くの日立中央研究所の池(東恋ヶ窪)を源流として、国分寺崖線の湧水が集まって出来た川である。
  この川の水は、江戸時代には、六郷用水(別称次太夫堀、現丸子川)に流入させていた由。都の環境保全局水質安全課の資料によると、野川の湧水箇所は全部で67あり、野川公園が最大の19700t/日、次いで真姿の池が2900t/日とのこと。
  多摩川の先に見える鉄橋は東急田園都市線の鉄橋と国道246号の二子橋である。
  この兵庫島の中は、公園として整備されている。今回は、横浜より自転車で多摩川のガス橋に出て、そこよりここまで遡上してきた。約1.5時間の道程であった。トイレ休憩にも最適な場所であった。
  兵庫島の多摩川側の上流の河川敷は「兵庫島河川公園」として整備されているが、この日は誰も居なった。中は広大な遊歩道となっており、中には清流が流れる「せせらぎ池」が作られている。 
多摩川河川敷 
  河川敷の中にわざわざこうやって、安全な水遊び場を作っているのである。近くに広い憩いの場がない都内ならではの必要悪なのであろう。
  すぐ手前の橋が、国道246号(厚木街道)のバイパスとなっている新二子橋である。電車の見える橋が、田園都市線の鉄橋で、この鉄橋の手前に並行して走っているのが国道246号線の二子橋である。
  246号バイパスである新二子橋が出来るまでは、それこそ一日中渋滞していた所だ。
野川河川敷
  上流より兵庫島を見たところである。この辺は野川の河川敷きある。中州にある兵庫島が如何にも島らしく見える所である。
  次回は、この手前より、野川を喜多見、調布、国分寺方面に自転車で遡上してみたいと思った。



ルート

 
東急田園都市線 二子玉川駅
〜多摩川堤〜野川〜兵庫島〜
多摩川〜兵庫島公園


歩行 1.5時間

休憩所・駐車場

駐車場 なし
 
トイレ・休憩所 あり

0303/0309/0507

悠々人の日本写真紀行 Part1 全国版
Part 1
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