(多摩川写真紀行)

丸子川(旧六郷用水)
Marukogawa

 多摩川台・丸子川
  愛用のランドナーで、多摩川サイクリンロードの右側(川崎側)を遡上し、丸子橋より東京・田園調布側に渡った。
  多摩川の側の高台が、多摩川台地と呼ばれている所で、亀甲(かめのこ)古墳等の古墳群のある所である。その台地と多摩川の間に流れている狭い溝(どぶ)川が丸子川(写真左下部。上部の川は多摩川)である。
丸子川と谷沢川合流点
    その丸子川沿いを遡上して見た。川の側は舗装された道となっているが、住宅街のため、車は殆ど通らず、木陰の多い、自転車にとっては快適な道となっている。
  この道はポタリング仲間のS氏に教えてもらったもので、風の強い日など、多摩川の土手を走るのが辛い時、バイパスとして良く利用する道とのことであった。  
谷沢川取水口
  左上の写真は等々力渓谷を作っている谷沢川(縦方向)と丸子川(横方向)の合流点である。上方に行くと、数分で等々力渓谷の不動の滝に着く。左右に流れている川が丸子川で、右手が多摩川台公園方面である。
  滝のようになって丸子川に流れ込んでいるのは谷沢川の水である。一方、この谷沢川の本流はこの丸子川の下を潜り(立体交差)、多摩川に流れ込んでいる。
  少し解りにくいが、この丸子川がもともとは六郷用水として人工的に作られたもので、流れも複雑になっている。  
等々力渓谷、不動の滝
 
 この合流点より、谷沢川を遡上すると直ぐに等々力渓谷の不動の滝のある所に着く。平地から武蔵野台地に入り込んだ所で、まさに渓谷となっている。今回は、ここでUターンして再び丸子川に戻った。
  丸子川は仙川の水神橋際の湧水と、その他の湧水合計27箇所より水を集めて出来ている川で、全長7.3kmとなっている。
丸子川、野毛付近 
   もともとは六郷用水の一部で、国分寺崖線に沿って大田区に流れる掘川である。江戸時代の初期、代官小泉次太夫によって開削されたもので、次太夫掘とも呼ばれていた。 
  なお、丸子川は一応、多摩川台の所で多摩川に流れ込んでいるが、その下流には六郷用水の跡地が分断されて今でも残っている。
  小泉次太夫は多摩川右側の二ヶ領用水も開削し、多摩川沖積平野の新田開発に尽力した人で、次太夫橋(玉川)や、次太夫掘公園(喜多見)として名が残されている。
野毛・善養寺

  谷沢川との合流点よりさらに上流に400m程遡上した所の丸子川沿いにあるのがこの善養寺である。
  境内には老樹名木として東京都の天然記念物に指定されているカヤの木(雌木、高さ22.6m、幹周り5.25m、写真右手奥)がある。
大日橋
  善養寺の前の丸子川に架かる赤い橋が大日橋である。参拝した後、この道を川沿いにさらに遡上してみた。
  第三京浜国道のガードを潜り、上野毛自然公園、五島美術館の庭園裏を通り、東急大井町線のガードを潜った。
  静かな佇まいの住宅街であったが、国道246号線(玉川通り、厚木街道)に近づくにつれ、人と車の往来が激しくなってきた。 
二子橋
  東京はどこもそうであるが、脇道イコール抜け道となっており、繁華街の周辺はどこも混雑している。特に二子玉川の駅周辺の渋滞は酷かった。
  今回は国道246号に出て、そのまま多摩川に戻った。多摩川に架かる二子橋の下では野外バーベキューをしている人でごった返していた。



ルート

 
横浜・鶴見川〜鷹野大橋
〜多摩川ガス橋〜丸子橋
〜多摩川台地公園〜丸子川
〜谷沢川〜等々力渓谷〜丸子川
〜善養寺〜大日橋〜二子玉川
〜二子橋

走行 3時間
(自転車 往復 45km)
休憩所・駐車場

駐車場 無し

多摩川台公園、等々力渓谷
トイレ、休憩所あり

0304/0305/0507

悠々人の日本写真紀行 Part1 全国版
Part 1
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