深川不動堂
Fukagawa Fudouson


参道
  地下鉄大江戸線の門前仲町駅で降りると、すぐ近くに深川のお不動様への参道がある。下町の参道らしく、店が所狭しと並んでいた。
  我々も、お参りする前に腹ごしらえをと言う事で、本場の深川めし屋に入った。
  もっとも、ほんものの深川めしは、漁師の船上食で、漁の合間に手間隙掛けずに、アサリにネギ等を入れ、味噌汁状にしたものをご飯にかけた「ぶっかけ飯」であった。
  しかし、これでは商品として味わいに欠けるため、各店が競って工夫をして、種々の元祖深川めしがあちこちに出来た様だ。
  今回食べたのは、所謂ぶっかけ飯や炊き込みご飯の「アサリめし」では無く、「アサリセイロ蒸しめし」(注1)であった。これは風味が在り、アサリも柔らかく、ふっくらとしていて旨かった。上品な味で、却って深川らしくは無いが、味は良かった。
深川不動堂本堂 
  深川のお不動様。正式には成田山深川不動堂という。江戸時代(元禄)、不動尊信仰が急激に広がり、成田山新勝寺の本尊不動明王を江戸で参拝したいと言う気運が高まり、1703年(元禄16年)に江戸でのご本尊の出張開帳が行われた由。
  その場所が、ここ深川永大寺境内の現在の深川不動堂付近であった。これが深川不動堂の起りとのこと。  
  明治に入って、天下の悪法である神仏分離令により永大寺が廃寺となり、その境内は深川公園となった。
  明治2年に、現在のこの地に深川不動堂の正式名称が認められ、明治14年に本堂が建立された由。従って、元禄時代の件はさておいて、明治時代に出来た新しい不動堂である。
  その不動堂も関東大震災、第2次世界大戦で、2度も消失し、現在の本堂は、昭和26年に、千葉県印旛沼畔の龍腹寺(1862年建立)のものを深川に移築して、本堂としたものである。  
  その後、傷みが酷くなり、平成4年に大改修されたものが現在の建物である。背後に高速道路が走っているのは、都区部では仕方ないことかも知れない。

龍神
  天上、深淵に在りて、人間世界の万物を見通すという龍神のシルエットである。海神、水神として神聖視され、仏法を護る水を司るという。
  思い切って、逆光で撮影してみた。なかなか良い感じではないかと思う。
  この後、富岡八幡宮に行った。


ルート

地下鉄東西線 門前仲町 1分
大江戸線 門前仲町    3分

歩行 1時間

駐車場

無し(祈祷用あり)

トイレ
無し

(注1)
門前茶屋別館
四季亭「深川膳房」
 

0303/0306/0507

悠々人の日本写真紀行 Part1 全国版
Part 1
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