新橋、東海道新幹線 汽笛一声新橋を・・・丁度新幹線が走っていた。日本で最初に鉄道が開通したのはこの新橋(汐留駅)と横浜間であった。このガードを潜って、第一京浜国道(国道15号線=東海道)を歩いた。 今は新幹線で行くと京都まで約2.5時間である。これから京都まで歩いていくと思うとぞーッとする。 江戸時代の人は、標準で12〜15日であった。私は、写真を撮りながら、寄り道しながら、のんびりゆっくり歩いていくつもりであるので、何日かかるか、今のところ全く検討が付かない。 |
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宮前商店街 この道は浜松町の交差点から、現在の国道15号線(第一京浜国道、通称1国)に平行して走っている昔からの商店街である。 実は、旧東海道を歩くといっても、都内はその形跡を探すのが難しい。地震と空襲で滅茶苦茶に破壊されてしまった。 現在の国道15号線は8車線の広い道路である。幅2間の旧東海道の面影は、もちろん跡形も無い。 |
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増上寺三門と東京タワー 少しでも、昔の面影を求めてみると、この辺では宮前商店街の道が浮かんでくる。増上寺の門前町であったところだ。住所は芝大門1丁目と2丁目にわたっている。 宮前商店街を歩いていくと、芝大神宮の横を通り、この増上寺三門前に出る。 芝大神宮は、江戸時代は芝神明と呼ばれていたところで、境内では芝居小屋や見世物小屋が常設されていた。 歌舞伎の「神明恵和合取組」は、この境内での「め組」火消しと相撲取りの喧嘩を扱ったものである。 |
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古河・金杉橋 増上寺は徳川家の菩提寺(左上写真)である。背後に見える塔は東京タワー(333m)である。出来た当時は日本一の高さを誇ったもので、中学の時エレベーターを使わずに従兄弟と歩いて登ったことがある。 左の写真は古川に架かる金杉橋より下を覗いたものだ。釣り船、屋形船が今でも多数繋いである。 かつては、ここまでが江戸市街とされていたところである。 |
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第1京浜国道 旧東海道は現在の第1京浜国道(国道15号線)である。第2京浜国道が現在の東海道(国道1号線)となっている。その他に第3京浜国道がある。これは高速道路(有料)となっている。 従って、日本橋からの旧東海道歩きは第1京浜国道沿いの歩きとなる。東京横浜間は交通量が多いので、東海道は3つに分かれているのであるから、慣れないと一寸分かりにくい。 |
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田町駅前 田町駅前である。このちょっと手前左の三菱自動車本社前に西郷隆盛・勝海舟会見を記念した碑が立っている。もと薩摩藩蔵屋敷のあったところである。 江戸城総攻撃を目前にして、慶応4年(1868年)3月に幕府の陸軍総裁であった勝海舟と東征軍参謀西郷隆盛がここで会見し、江戸城無血開城と徳川慶喜の水戸隠退を約し、江戸を兵火から救った所である。 |
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三田・慶応通り 田町駅前の慶応通り(慶応仲通り)入口である。この入口の右側は三河岡崎藩主水野家の屋敷があり、赤穂浪士の間(はざま)十次郎ら9人が切腹したところである。 この路地を抜けると、慶応大学がある。この路地は飲み屋街となっている。 |
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札の辻交差点 この写真の正面300m先の所(三田二丁目交差点)に、現在の東海道(国道1号線、第2京浜国道)が走っている。国道1号線(第2京浜国道)はここより五反田を回り横浜に向かっている。 旧東海道(国道15号線、第1京浜国道)は、写真の右手から左手である。 日本橋をスタートして、第1京浜と第2京浜の最も接近したところである。しかしここから二つの道路は離れて行き、再び横浜で合流する。 |
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第一京浜国道 札の辻(ふだのつじ)交差点の陸橋より銀座方面を見た写真である。第一京浜国道は片側4車線の立派な道となっている。なお、札の辻とは、江戸時代に高札場のあった辻の意である。 ここより少し下ったところに高輪大木戸跡がある。 「お江戸日本橋七つ立ち、初のぼり、行列そろえてあれわいさのさ、こちゃ高輪夜明けの提灯消す、こちゃえ」と、この辺(高輪)で夜が開け、持参した提灯の火を消したところである。 |
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高輪・大木戸跡 高輪大木戸は、江戸の南の入口として、道幅約6間(約10m)の両側に石垣を築き、夜は門を閉めて通行できないようにしていた。治安の維持と交通規制が目的の大木戸であった。 旅人の送迎もここで行われるのが一般的で、茶店が多くあった。またここから品川宿の間は景色も良く、月見の名所でもあった由。 当初、札の辻にあった高札場も天保2年(1831年)にここに移された。江戸の6大高札場の一つである。 なお、6大高札場とは日本橋南詰、常盤橋外、浅草橋内、筋違橋、半蔵門外とここ高輪である。 |
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ルート 新橋JRガード下 〜宮前通り〜芝増上寺三門 〜金杉橋〜田町駅前〜札の辻 〜高輪大木戸 歩行距離 3.6km 歩行時間 1時間 |
休憩所・トイレ なし 名 物 義士ぜんべい:泉岳寺土産 |
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