奥 日 光
Okunikkou

中禅寺湖
  日光は、私が中学の時、友達のT君と始めてカメラを持参して、旅行した所である。それから、10年後に今度は車でやってきた。今度の連れは、会社の同僚Y氏であった。私の埼玉の家に、泊まって翌朝早くやってきた。
  例幣使街道を経て、日光街道の杉並木を、車が渋滞する前に通過して、一気にいろは坂を登り、途中明智平に車を停め休憩した後、中禅寺湖湖畔に来た。左の写真は歌ヶ浜付近の写真だ。 
  中禅寺湖は、言うまでもなく、男体山(2484m)の溶岩によって南麓に出来た堰止(せきどめ)湖である。流入河川は、戦場ヶ原からの湯川、そして北東部から流出するのが、華厳ノ滝で有名な大尻川である。
  湖面の標高は、1269mで、自然の湖では日本一の高さにある。周囲は23.6km、深さは172m。
  いわゆる奥日光というのは、この中禅寺湖から奥の戦場ヶ原、湯ノ湖、菅沼、丸沼当たりまでを指している。
  今回は、これらの湖沼を巡り、そして戸倉へ抜け、鳩待峠から尾瀬、そして奥利根から水上に抜ける山岳コースを走った。
戦場ヶ原
  高地乾燥湿原、標高1400m。地名の由来は、男体山の大蛇(おろち)と赤城山の大百足(むかで)がここで戦ったという伝説による。
  周囲には、晴れていれば、男体山(2484m)、大真名子(おおまなご、2375m)山、太郎山(2367m)、白根山(2578m)、錫ヶ岳(2388m)を望むことが出来る景勝地である。
  奥日光は、大小の綺麗な湖沼が散在している。そして滝の見事な所でもある。紅葉時の竜頭ノ滝湯ノ滝は有名だ。これは別途紹介したい。今回は湖沼巡りである。この光徳沼、そして切込湖刈込湖湯ノ湖等を巡るハイキングコースも整備されている。  
  湯ノ湖は古くからの温泉場としても有名であるが、高校時代に始めてスキーをやった場所がここであった。当時はリフトが無く、何回も自分でスキーを担いで急な斜面を登った事を覚えている。中禅寺湖と違い、冬季は当然全面凍結する湖である。
  湯ノ湖は、湖面の高さが1478mで、三岳(みつだけ、1945m)の溶岩によって堰止めされた湖で、この湖岸を一周する自然遊歩道(2.6km)が整備されている。
  普通は、この後、日光に戻るのであるが、我々は、金精峠(1880m)を抜け、群馬県片品村に入った。この道は冬季は閉鎖されている。峠頂上付近には、性信仰の金精を祀る金精神社が今も残っている。
菅 沼
  金精峠を抜け、群馬県側に入って、最初の沼がこの菅沼(すげぬま)である。この沼は白根山の北西麓にあり、白根山の溶岩によって片品川の支流大滝川が堰止めされて出来た。
  水面標高1731m、深さ74m。すぐ下流にあるのが丸沼(標高1428m、深さ47m)である。
  丸沼に繋がって大尻沼となっている。この中間にダムが出来ている。
丸 沼
  大尻沼より、大滝川沿いを鎌田(かまた)に向かった。そこで右に大きくUターンするようにして、今度は片品川沿いに尾瀬の入口戸倉に向かった。そして、今回は大清水ではなく、鳩待峠に向かった。そこで、車を停め、尾瀬ヶ原に登った。尾瀬ヶ原はこの時が始めてであった。
鳩待峠
  
尾瀬ヶ原の後、止せば良いのに、呻六峠(1630m)を通り、今度は奥利根の湯ノ小屋温泉へ抜けた。
  学生時代には、この林道を湯ノ小屋まで歩いたところを今回は車で通った。以前は普通の車で通る人は居なかったが、今回は無謀にも挑戦した。
  そして、何度も車の底を岩で削りながらのドライブとなってしまった。今は、道路も整備されてこんな事はないが、却って懐かしく思い出されるところとなった。



ルート

日光〜いろは坂〜中禅寺湖
〜戦場ヶ原〜光徳沼〜湯ノ湖
〜菅沼〜丸沼〜大尻沼〜戸倉〜鳩待峠
〜湯ノ小屋〜水上
駐車場

中禅寺湖畔、戦場ヶ原、丸沼、鳩待峠


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悠々人の日本写真紀行 Part1 全国版
Part 1
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