金 時 山
Mt.Kintokisan 1213m

千石原   朝7時に公時神社前の駐車場に着く。10数台分の駐車スペースは既に一杯で、やっと1台分の余地しかなかった。箱根の人気スポットだけあって登山者の出足は速い。ここにはトイレもあるので安心である。
   登山靴に履き替え、ハイキングコースをのんびり登る。奥の院、公時(きんとき)宿り石を経て、約1時間で矢倉沢峠分岐にでる。ここからは明神ヶ岳がよく見える。途中後ろを振り返ると、
箱根芦ノ湖と千石原、新規外輪山、古期外輪山が一望出来る(写真)  
外輪山   千石原を囲むように、箱根古期外輪山の長尾(ながお)岳、無線中継塔のある丸岳が続いている。ここから約20分の急坂を上ると、金時山の頂上に躍り出る。
  箱根は三重式火山で、金時山に登るとその有様が手に取るように解る。3回の爆発と2回の陥没を繰り返して出来たのが、箱根の山である。
  約2700mの高さになった古箱根火山が陥没してしまい、丁度鍋の縁の様に取り残されてしまったのが箱根古期外輪山で、標高1000mくらいの山がほぼリング状に残っている。
  その内側に新規外輪山(要害山、屏風山等)、そして中央にあるのが中央火口丘(神山、駒ヶ岳等の)である。
  

金時山山頂
  金時山山頂には、金時娘で有名な金時茶屋と金太郎茶屋がある。天気が良かったせいか、頂上はハイカーで、座る場所も無いくらいであった。
  頂上からは、富士の全容はもとより、愛鷹山、越前岳そして箱根外輪山、箱根神山、千石原、芦ノ湖、そして丹沢山塊等がぐるっと見渡せる。
  300回以上も、登っていると言う老夫妻にあった。この山は茶屋があるせいか、こうやって何回も登っている人が多い山である。私のような一見さんは珍しい様である。確かにホームグランドにするに相応しい山である
朝の富士   ここから、見る富士は最高である。特に光線の加減で、朝の富士が素晴らしい。
  頂上の眺望を堪能した後、リュックを置いて、足柄峠の方に少し下ってみた。途中明神ヶ岳がよく見える所があったので、カメラに納める。
  その後は、箱根古期外輪山の長尾山を経由して悲しい伝説のある乙女峠へ行った。乙女峠は箱根の3富士見峠(塩尻峠、長尾峠)の一つである。乙女峠にある石碑に、この峠の雪の中で死んだ娘の話が刻まれていた。
  乙女峠より左に折れ、乙女口までの急坂を下った。途中見事な紅葉があり、思わず上を向いて撮った写真が左の写真である。
  乙女口から車道を下って車の置いてある公時神社に戻った。天気にも恵まれ、最高の山歩きとなった。
 


ルート
東名高速 御殿場インタ- 40分

金時神社入口〜公時神社〜公時宿り石
〜矢倉沢分岐〜金時山(1216m)
〜長尾山(1144m)
〜乙女峠(1005m)〜乙女口〜金時神社入口 

歩行 3時間
駐車場
 金時神社入口 15台 無料

トイレ
 金時神社入口、金時山(要チップ)

休憩所
金時山山頂、乙女峠

9911/0012

悠々人の日本写真紀行 Part1 全国版
Part 1
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